家族の絆づくり 89
空間主管できない人の特徴は?

ナビゲーター:阿部 美樹

環境美化を通して改善する道が開かれる

 幸せな家庭を目指すならば、家庭の中をきれいで心地よい空間にすることが必要です。

 大切なお客さまを家庭に招く時、掃除をして美しい環境を準備しようとするように、神様を家庭に迎えようとするなら、聖殿としての清潔感のある空間づくりが大切です。

 しかし、現実はなかなか徹底することが難しいものです。

 家庭の中で「ごみ・汚れ・乱雑さ」があると、「マイナスエネルギー」が発生し、家庭不和や問題が起こりやすい傾向があります。
 反対に、環境をきれいにすると、心までスッキリするし、不要なモノを捨てると、心までサッパリします。家族の関係性も向上するものです。

 さらに、環境美化を通して「状況を改善する道」が開かれていくものです。さまざまな努力をしても実らない人は、空間主管に力を入れてみましょう。

「五つのモノ」を捨てていますか?

 企業発展の法則の一つといわれる「5S」(整理・整頓・清掃・清潔・躾)は、家庭においても家族を円満に導く力があります。

 5Sの第一段階の「整理」とは、必要なモノと必要でないモノを分けて捨てることです。

 捨てるモノとは以下の5つです。

モノとして使えない「ゴミ」(壊れたり、品質の劣化したモノ)

機能するけど使っていない「ガラクタ」(いずれ使うかもしれないと、残してあるモノ)

なくても困らない「不要」なモノ(本当に必要といえないモノ)

自分に相応しくない「不適」なモノ(かつては大切だったとしても、今は相応しくないモノ)

自分の感性で「不快」なモノ(フィーリングで違和感をもつモノ)

 モノを捨てられないタイプの人は、「もったいない」「思い出だから」という「過去執着型」の人であったり、「面倒くさい」「後から」という「現実逃避型」であったり、「いつか使うかも」「後から必要になるかも」という「未来不安型」であったりします。

 捨てられない人は、「現在に向き合えない人」であり、「今、私に必要なことは何か?」を見いだせない人です。