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スマホで立ち読み Vol.1
『死んだらわかるけど、それでは遅い』(8)

 「スマホで立ち読み」コーナーがスタートしました!
 記念すべき第1弾で取り上げたのは、北谷真雄氏のロングセラー『死んだらわかるけど、それでは遅い』。
 すでに読んだよというかたも、まだ読んだことがない、知らなかったというかたも、みんな立ち読みオーケーです。
 『死んだらわかるけど、それでは遅い』は第1章から第2章までをご紹介する予定です。

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北谷 真雄・著

(光言社刊『死んだらわかるけど、それでは遅い』より)

2.父の事故をきっかけに母が霊通

「損」の道を選んだ母

 しかし、私の家にはお金がありませんでしたから、保険金を使わなければ、誰かに借りるしかありません。親戚を頼ったとしても、「事故のときのための保険なのに、どうして使わないのか」と言われるのが関の山です。「〝神様〟から言われた」などと説明しても、誰も信じないでしょう。

 常識的に考えれば、加害者の保険金で払うのが当然でしょう。保険金を使っても誰も文句を言わないでしょう。そういうことをよくよく分かった上で母が出した結論は、「保険金を使わない」でした。〝神様〟の言葉を守る道を選んだのです。

 すると、母がそう決めた途端、また〝神様〟が入って、「この辺りの村で一番の家を建ててやる」と言うのです。もっと早く言ってくれれば、母も少しは楽に決断できたと思うのですが……。

 霊界からのメッセージは一事が万事、こんな感じでした。結論しか言わず、詳しい説明は全くないのです。

 しかも、内容もとても漠然としていて、村一番の家を建てさせてくれるのが一体いつのことなのか、何年後なのか、一切分からないのです。当時五歳だった私でさえ、「そんな先のことより、今を何とかしてほしい」と思ったことを、はっきりと覚えています。

 それでも母は、〝神様〟の言葉に従いました。損得で考えたら、間違いなく損です。交通事故の被害者になったのに、加害者側の保険を使わないなんて、ばかだなあと思う人がほとんどでしょう。

 しかし、よくぞ母は損の道を選んでくれたものだと、今は本当に感謝しています。もし母が〝神様〟の声に従わず、保険金を治療費に充てていたら、今私がこのように、信仰の道に来ることはできなかったでしょう。そう考えると、母のこの決断が子孫の未来を決めたと思うのです。

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 次回は、スマホで立ち読み Vol.1〈最終回〉「三年後、家が教会に」をお届けします。


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第1弾『死んだら分かるけど、分かったら遅い』
 
第2弾『霊界はある。霊人たちはいつも共にいる』