2019.09.18 12:00
スマホで立ち読み Vol.1
『死んだらわかるけど、それでは遅い』(7)
「スマホで立ち読み」コーナーがスタートしました!
記念すべき第1弾で取り上げたのは、北谷真雄氏のロングセラー『死んだらわかるけど、それでは遅い』。
すでに読んだよというかたも、まだ読んだことがない、知らなかったというかたも、みんな立ち読みオーケーです。
『死んだらわかるけど、それでは遅い』は第1章から第2章までをご紹介する予定です。
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北谷 真雄・著
2.父の事故をきっかけに母が霊通
すべての結果には原因がある
このように、生きるか死ぬかの重傷でしたから、病院では大部屋に入ることはできず、個室に入らざるを得ませんでした。入院した当初は、とにかく助かってほしい一心だったので、手術代や入院費までは気が回らなかったのですが、一カ月経(た)って支払いの時がやってくると、現実に引き戻されました。公立の病院(市民病院)でしたが、個室ですから当然、費用は莫大(ばくだい)で、とても払える金額ではありませんでした。当時、わが家は大阪で小さな商売をしていましたが、裕福ではなかったのです。
父の乗っていたオートバイとぶつかったのはダンプカーで、自動車保険に入っていました。ですから、その保険金が下りたら、それで入院費を払うことができたのです。
ところが、そうしようとすると、また母に〝神様〟が入りました。そして「保険金で入院費を払ってはいけない。それでは、整理できない」と言うのです。
それだけ言うと、〝神様〟は母から出て行きました。
我に返った母は、「神様、今、何て言うてた?」と家族に聞いてきました。自分の口で言いながら、本人は全く意識がなかったのです。「保険金を使ったらあかんて言うてるで」と教えると、母は「そんなこと言うてもなあ……」と途方に暮れていました。
後に家庭連合に導かれてから、この〝神様〟が言っていた意味がよく分かるようになりました。
「すべての結果には原因がある」のですが、父の事故にも原因があったのです。たまたま偶然に起こったのではないのです。その原因とは、先祖の犯した罪でした。
私たちの先祖によって被害を受けた人は、霊界にいてもその恨みを忘れることができません。その恨みは加害者の子孫である私たちに向けられ、様々な災いを引き起こすのです。
そのような恨みを持つ霊を、恨(ハン)霊とか、悪霊と言います。
では、父に事故を起こさせた恨霊は、わが家の先祖からどんな被害を被ったのでしょうか。〝神様〟がはっきりと教えてくれたわけではありませんが、恐らく、お金の問題があったのではないかと思われます。だから〝神様〟は、「保険金で払ったら整理できない」と言ったのです。つまり、苦労して汗水流して働いたお金で払わない限り、その恨霊の恨みを解放することはできないと言ったのだと思うのです。
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次回は、「『損』の道を選んだ母」をお届けします。