家族の絆づくり 78
「できないこと探し」から「できること探し」へ

ナビゲーター:阿部 美樹

幸せになるための「物事の捉え方」

 世の中の人を分類すると、4種類の人になります。

 第一は「幸せそうに見えて、幸せな人」です。
 周りからは幸せそうに見えて、本人も幸せだと感じている人です。

 第二は反対に、「不幸そうに見えて、不幸な人」であり、正真正銘の不幸せ者です。

 第三は、「不幸そうに見えて、幸せな人」です。
 病気になったり、けがをしたり、トラブルが多いなど、災難はあるけれども、心の中は甘受・感謝して笑顔で生きている人です。

 第四は、「幸せそうに見えて、不幸な人」です。
 外的には豊かに恵まれて、幸せそうに見えていても、心の中は葛藤と不満と要求の思いが多く、不幸だと悩んでいる人です。

 今の時代は、外的には豊かになって幸せそうに見えますが、残念ながら、不幸だと悩んでいる人が多いのが現状です。

 幸せな人と不幸な人の違いは、物事の「捉え方」の違いです。

「原因究明型」から「解決行動型」へ

 何か困難に直面した場合、「やっぱり難しいのかな…」と諦めやすい人もいれば、「この困難を乗り越えたらできそうだ!」と常に可能性を意識する人がいます。

 前向きで、楽観的で、行動的な人になりたいと思いながら、現実は後ろ向きで、悲観的で、なかなか行動に移せない人がいます。

 どのようにしたら良いでしょうか。

 このような人の特徴は、「できない原因は何か?」「自分のどこが問題なのか?」「過去にも失敗はなかったか?」というように、「原因究明型」「過去志向型」の人が多いように思います。

 原因を明確にして過去の教訓を生かすことは大切ですが、考え過ぎて、何も行動できないことが多くなりやすい傾向があります。
 それよりも、「今、何をすべきか?」「私ができることは何か?」「どのようになりたいか?」というように、「解決行動型」「未来指向型」の発想をすることが必要です。

 「できるか、できないか」よりも、「やるか、やらないか」が大切です。
 できないことを探すのではなく、小さな事からでも、できることを探して、すぐにやってみましょう。