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通いはじめる親子の心 20
「あなただけ」の時間を持つ

 アプリで読む光言社書籍シリーズ第6弾、『通いはじめる親子の心〜子供の気持ちに「共感」する』を毎週火曜日配信(予定)でお届けしています。
 今回は、本文を一部抜粋してお届けします。

多田 聰夫・著

(光言社・刊『通いはじめる親子の心〜子供の気持ちに「共感」する』より)

第四章 愛情を伝える

「あなただけ」の時間を持つ
 子供たちに絶対に必要なものは、親の個人的な関心です。子供が何人いたとしても、親は一人ひとりに対して、個人的な関心を持つことが大切です。子供は、一人ひとり特別な存在なのです。子供たちを十把一絡(じっぱひとからげ)で見つめていては、親の愛情が子供に届かないことが多いのです。

 子供は一人ひとりが真実な存在です。ありのままを、真実な姿として受け入れましょう。そして、一人ひとりの子供の個性を愛していくようにしましょう。

 行動がおっとりとしている性格、どんなこともてきぱきとこなしていく性格、静かな性格、話好きな性格など、個性豊かな子供たちです。

 問題は、大抵の子供たちが、自分は親から特別な存在と思われていないと感じていることにあるのです。親の愛情が子供に届いていないのです。親は子供を愛しているのですが、その愛情が子供に届いていることを確認していないことが多いのです。子供が親の愛情を感じていてこそ、親の愛情が子供に届いていることになります。

 子供たちに個人的に関心を持つことは、子供に愛を与えることです。時間がたつにつれて、信じ合える関係をつくるための投資になるのです。(続く)

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 次回は、「自尊感情を持つ子供」をお届けします。


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