コラム・週刊Blessed Life 72
夫婦関係が良いかどうかを自己チェックしよう

新海 一朗(コラムニスト)

 欧米では離婚率がおよそ50%、2組に1組が別れる計算です。日本では離婚率が35%、欧米よりは少ないものの、3組に1組が別れる計算ですから、そのうちに欧米と肩を並べるかもしれません。

 家庭崩壊の原因で一番多いのが「不倫」「浮気」であり、やはり夫婦の愛が冷めていく直接の原因は、精神的、肉体的に一体化を遂げることのできない愛の絆の喪失です。

 精神的に離れていけば、当然、肉体的にも愛の関係を持つことができなくなります。精神的に深く結び付いていれば、肉体的にも一つになりたいと願うでしょう。

 自分たち夫婦は、本当に信頼し合い、愛し合っているのだろうかと、ふと疑問に思うことがあれば、どのようにして夫婦愛の確かさをチェックできるのでしょうか。

 完全なチェック方法というものではありませんが、大体の目安としての夫婦愛のチェックであれば、次の事を自分自身に問うて見ればよいかもしれません。

■妻(夫)と一緒にいると楽しい、気持ちが落ち着く(〇)

■妻(夫)と一緒にいたくない、楽しくない(✕)

■妻(夫)と一緒に何でも話すことが好きだ(〇)

■妻(夫)と一緒に話をしたくない(✕)

■妻(夫)と一緒に何かをするのが好きだ(〇)

■妻(夫)と一緒に何かをしたくない(✕)

 基本的に言えば、夫と妻が愛し合っていて、心情的な一致があるときには、(〇)が付いた状態となります。夫と妻が愛し合っていないときや心情的な距離がある場合は、(✕)が付いている状態にあるときです。(✕)が付いている場合は、夫婦関係の改善が必要であると言ってもよいでしょう。

 簡単なチェックかもしれませんが、夫婦がうまくいっているかいないかの目安は付きます。夫婦の愛が壊れると、子供たちに悪い影響を与え、子供たちが真っすぐに正しく育つ道が塞がれてしまいます。

 家庭を営むことの重要さは強調しても強調し過ぎることはありません。家庭を営むことの中心が「夫婦愛」であり、これが崩れると、家庭全体、すなわち、親子関係、兄弟関係すべてに影響が及び、最後には家庭崩壊を招く事態に至ります。

 夫婦バラバラ、親子バラバラ、兄弟バラバラ、結局、夫婦愛の崩壊が家庭崩壊の原点であることを理解するならば、夫婦愛をしっかりと保つことが家庭を守る最良の方法であることが納得できるでしょう。