2019.05.15 17:00
家族の絆づくり 65
「喜ぶ能力」と「喜ばせる能力」
ナビゲーター:阿部 美樹
喜びを感じる能力
幸せとは、健康や愛情や財産に恵まれていることだけとは限りません。周りの人がうらやむほどにそれらが豊かであっても、幸せを感じない人が多いからです。ですから、環境以上に「喜びの人生」であることこそ、幸せの要素と言えるのです。
「喜ぶ能力」の高い人は、無邪気に笑う赤ちゃんのように、いつも新鮮さを忘れず、純粋で素直な人が多いものです。いつも小さな恵みに感動する心、感謝する心を持って生きたいものです。
また、運が良い人、成功的人生を歩む人は、さらに「周りの人を喜ばせる能力」が高いという特徴があります。
お金に恵まれる人は、お金を求めているからというよりも、人を喜ばせることに長けているが故に、自然とお金が入ってくるのです。
人が寄ってくる人望のある人は、人を喜ばせる能力が高いという共通点があります。
運と幸せを得る能力
相手が喜ぶことをするためには、相手をよく観察し相手が喜ぶことを知る必要があります。
喜ばせようと意識する人は、そのための最高のアイデアが浮かんでくるものです。嫌いな人に対しても喜ばせる実践をすれば、関係性を改善できるだけでなく、自分の運まで良くなります。嫌いな人を嫌いなままに放っておくと、ツキを落としてしまうからです。
また、見返りを求めず、とことん惜しみなく相手を喜ばせることを継続する人も運が良くなります。見返りを求めず一生懸命に尽くす人は、誰よりも自分が楽しめるようになります。そしてやりがい、生きがいを感じるようになります。やがては、求めずとも大きな見返りが来るものです。
相手を喜ばせるためには、相手をよく観察する「目配り」が必要であり、それを土台に相手を気分良くさせる実践である「気配り」が必要です。さらには、相手の心に寄り添う共感や良い方向に導こうとする「心配り」が必要です。
このような「人を喜ばせる能力」こそ、幸せを実現するために最も大切な能力となります。