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幸福への「処方箋」32
第五章 堕落性からの脱却
③堕落性本性3
――主管性を転倒する

 アプリで読む光言社書籍シリーズ第4弾、『幸福への「処方箋」~統一原理のやさしい理解』を毎週日曜日配信(予定)でお届けしています。

野村 健二(統一思想研究院元院長)・著

(光言社・刊『幸福への「処方箋」~統一原理のやさしい理解』より)

③堕落性本性3
――主管性を転倒する
 「人間の主管を受けるべき天使が、逆にエバを主管し、またアダムの主管を受けるべきエバが、逆にアダムを主管するようになったところから、堕落の結果が生じた」(講論123頁)。

 これは今まで論じてきた愛の主体と対象の関係そのものを正面から取り上げたものです。 「この堕落性を脱ぐためには、天使長の立場にいるカインがアダムの立場にいるアベルに従順に屈伏して、彼の主管を受ける立場に立つことによって、主管性を正しく立てるべきであった」(講論295頁)。

 これはメシヤが再臨された後では、メシヤにつながろうとする人(カイン)が対象の立場、すでにメシヤにつながっている人(アベル)が主体の立場で授受作用をすべきだということで、今まで説明してきたことの結論が語られています。(続く)

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 次回は、第二部 第五章の「④堕落性本性4――犯罪行為を繁殖する」をお届けします。