家族の絆づくり 49
幸福度を高める四つの因子

ナビゲーター:阿部 美樹

「幸せの法則」とは何か?
 幸せを実現するためには何が必要でしょうか?
 幸せとは、万民誰もが求めているものですが、非常に難しいテーマです。健康やお金、家族に恵まれていても、幸せを感じない人もいます。

 書籍『幸せの法則』(出版社:サンガ 著者:前野隆司 慶應大学教授)の中に、「幸せになる四つの因子」が紹介されています。
 前野教授は、理工学、心理学、社会学、哲学など、さまざまな分野にまたがる研究の中で幸せについて考察しています。

あなたに「幸せの因子」はありますか?
 第1は、「やってみよう!」という「自己実現と成長」の因子です。人は才能があっても「意欲」がなければ成功できません。その意欲を引き出すものは、「自己実現へと成長している」という充実感です。

 第2は、「ありがとう!」という「つながりと感謝」の因子です。幸せは一人で感じるものではなく、関わりの中で絆というつながりを築いてこそ感じるものです。また、尽くし尽くされる関係の中で、感謝の心に満たされてこそ充実感を持つことでしょう。

 第3は、「なんとかなる!」という「前向きと楽観」の因子です。人生は安楽なことばかりでなく、困難や逆境も多いものです。それを乗り越えていく術を身に付けていくことが必要です。それが、どんな時でも前向きに取り組む姿勢であり、失敗しても成功に近づいたと思えるような楽観力です。

 第4は、「ありのままに」という「独立と自分らしさ」の因子です。自分に対して不安や不信を持ちながら生きることは不快なものです。本来、人間は誰もが偉大な神の子女として創造されました。唯一無二の個性に誇りを持ち、自分らしさを輝かせることは大切なことです。

 この四つの因子を大切にして生きることは幸せをつかむ秘訣となることでしょう。