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幼児教育Q&A ~すぐに役立つ12のポイント(8)

 アプリで読む光言社書籍シリーズ第5弾、『幼児教育Q&A~すぐに役立つ12のポイント』を毎週火曜日配信(予定)でお届けしています。

林敏子・著 林三男・監修

(光言社・刊『幼児教育Q&A~すぐに役立つ12のポイント』より)

8.数を教える

【Q】
 最近になって、急に子供が数に興味を示すようになりました。幼児期における「数の教育」について、ポイントを教えてください。

【A】
 「数」というものの出発点は、神様の数理性にあります。そのため、数を教えることは、神様の創造性の偉大さ、神様の数理性、神様の愛を教えることになるのです。このような本質を踏まえて、具体的な内容に触れます。

 「1、2、3、4……」という数を教えるにあたって、どうしても数の順序を教えることに意識が行きがちですが、もっと大切なことは、一つ一つの数字に意味が込められていることを理解して教えることなのです。

 「1」は、唯一なる神様を表します。韓国語では、神様のことを「ハナニム」と言いますが、「ハナニム」には、唯一なるお方という意味があります。

 「2」という数字を考えてみると、神様が創造された自然界が、すべてペア・システムであり、二性性相になっていることを表します。「3」は、「蘇生・長成・完成」という成長の3段階を意味する3数です。「4」は、神様の永遠の創造目的である四位基台を意味する4数です。

 また、数字が個性体を表すために使われることがあります。恐竜の中にトリケラトプスという三つの角をもつ恐竜がいます。「トリ」というのは「3」を意味します。三つの角、すなわち3数をもつことが個性となります。固有名詞のようなもので、万物にも神様から来る3数という数詞の個性が宿っていると見ることができます。

 1年が365日であることを見ても、1年間に地球が365回、自転しながら太陽の周りを回り、元の位置に戻ってきます。そのことが明確な数で表されるのですが、根本を尋ねていけば神様に行き着くのです。すなわち神様の数理性から来ているのです。

 父母がまず、そのことに感動し、神様に感謝する心情で教えるようになれば、理想的な数の教育となるでしょう。

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 家庭の中でも、「1、2、3、4……」という数をはっきりと教えることが大切です。例えば、ひよこが3羽いるとすれば「ひよこが3羽います」、お菓子が105円であれば「このお菓子は105円ですよ」というように、言語教育と同じように、明確に教えてあげるのです。はっきりと教えてあげることで、子供の記憶力が増進します。

 そして、数の教育で大切なことに、時計があります。60秒が1分になり、60分が1時間に、24時間が1日になることを、時計にあるそれぞれの針を使って正しく教えるのです。その上で、5時までが遊ぶ時間、6時になると食事の時間、7時になるとお父さんが帰ってくるというように、正確な時間感覚を身につけるようにします。

 また、子供と一緒にお風呂に入るときに、指を使って1から順番に10まで数えたり、50まで、100まで数えたりして、数唱をします。

 数を教える際に大切なことは、楽しく、子供が興味を示すように教えることです。子供の心が喜びで満たされ、開放された状態でなければ、天賦の才能は芽を出しません。神様の数理性を楽しく学ぶようにしましょう。

 「数の教育」は、前ページの「言語教育」とともに、「主管教育」(知識教育、技術教育、体育)の分野に入り、言語教育の次に重要な教育となります。一般的にも、学力の基礎は「読み、書き、そろばん」と言われるように、この二つが学力の土台となります。

 この主管教育の目指す人間の理想像は「天才」で、教育の方法は、そのための「天才教育」となります。ここで忘れてならないことは、主管教育はあくまでも宗教教育を土台としていることです。すなわち、神様が子女に与えてくださった天賦の才能を開花させるための教育だということです。

 したがって、内的に神様を慕う心情を土台とすることなしに、外的な天才像ばかりを求めて、外的な教育に没頭することは、実はとても危険なことにつながるのです。

 神様に喜びをお返しするための「天才教育」であることを、よく肝に銘じておきましょう。

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 次回は、「歌で心の中に神様を迎える」をお届けします。