家族の絆づくり 45
家族の関係性は家庭の環境に現れる!

ナビゲーター:阿部 美樹

間接的な愛の実践
 家族に対する愛の実践は、対話やスキンシップ、プレゼントを贈るなどのように、「直接的な愛の実践」だけでなく、家を掃除したり、部屋を美しく装飾したりするなど、「間接的な愛の実践」もあります。

 目に見えない心は、その人の表情やしぐさ、服装によく現れるように、家族間の愛の在り方は、住んでいる家の中の環境によく現れるものです。

 仲の良い家庭は、家がきれいに整頓され美しい環境が維持されている特徴があり、家族間の課題が多い家庭は、反対にごみがたまり雑然として汚いことが多いようです。

 「ごみ」「汚れ」「乱雑さ」からは、マイナス的なエネルギーが発生し、その環境にいる人に対してもマイナス的な影響を与えます。ですから、掃除することは、心まで「スッキリ」「サッパリ」するだけでなく、家庭内の問題を解決する力が高まるということです。

 企業の発展法則の中に「5S」(整理・整頓・清掃・清潔・しつけの徹底)がありますが、これは家族の絆を築く力もあります。

家庭内5S運動で家庭力を高めよう!
 第1のSは、「整理」です。要るものと要らないものを分別し、要らないものを捨てることです。要らないものを抱え込んでいることは、人体に例えると「便秘」をしていることと同じであり、病気のもとになります。
 捨てられない人は、「思い出だから」と言って過去にこだわり、「また使うかもしれない」という未来に対する不安を持ち、現在に向き合えない心の特徴があります。

 第2のSは「整頓」であり、必要なものはいつでも取り出し常に使えるようにすることです。

 第3のSは「清掃」であり、掃除の実践を徹底することと継続することです。

 第4のSは「清潔」であり、整理・整頓・清掃がきちんとできた状態を維持するために工夫をすることです。

 第5のSは「しつけ」であり、整理・整頓・清掃を、正しく守れるように習慣化することです。

 家庭の中で神様と共に生活するためにも美しい環境が必要です。神様の分身である家族に与える間接的な愛の実践は、環境美化による心地よい空間づくりです。

 まずは、思いっきり掃除の実践をしてみましょう!