2018.12.04 22:00
幼児教育Q&A ~すぐに役立つ12のポイント(4)
アプリで読む光言社書籍シリーズ第5弾、『幼児教育Q&A~すぐに役立つ12のポイント』を毎週火曜日配信(予定)でお届けしています。
林敏子・著 林三男・監修
4.子女のしつけ
【Q】
子供のしつけに関して、夫婦、祖父母の間でも微妙に意見が違います。幼児には、どのように「しつけ教育」をしたらよいのでしょうか?
【A】
皆さんもよくお分かりのことと思いますが、たとえ神の血統を相続した祝福子女でも、幼児期の子供は、わがままで、激しく泣き叫びます。
ですから、み旨、仕事に忙しい父母にとって、「どのように、神様を中心としたしつけ教育をしたらいいか」ということは、共通の課題であると思います。
神様、天地人真の父母様に侍る、祝福家庭における「しつけ教育」を考える場合、それには3段階あると思います。
第1は、「宗教的なしつけ教育」です。これは、神様、真の父母様に対して、敬拝する心、礼拝する心をもつように教育することです。
神様と真の父母様に対する敬拝する心は、家庭における日々の祈祷生活、訓読生活、礼拝生活等を通してはぐくまれていきます。
第2は、「道徳的なしつけ教育」です。これは、父母、目上の人に対する尊敬の心をもつように教育することです。人に対する礼儀作法を身につけるということです。
第3は、「生活的なしつけ教育」です。これが、一般的に言われる「しつけ教育」で、良い生活習慣を身につけるということです。
特に、幼児期は、一人の人間として基本的な生活習慣を身につける時期です。最も基本的な生活習慣とは、食べること、排泄(はいせつ)、衣服や靴の着脱、言葉です。これができなければ、日常生活上でさまざまな困難が生じてきます。これらは、幼児期にしっかりと身につけさせてあげなければなりません。
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宗教的、道徳的、生活的なしつけ教育全般に、最も影響を与えるのが、父母の信仰姿勢であり、父母の生活の姿勢です。
極端なことを言えば、幼児期の子供においては、夫婦が仲良く、祈祷生活、訓読生活、礼拝生活等、原理的な生活をきちんとしていれば、「しつけ教育をするぞ!」と力まなくても、自然と、しつけ教育ができると思います。
反対に、父母自身の信仰姿勢や生活態度はいい加減なのに、子供のしつけには厳しく、「敬礼しなさい」「あいさつをきちんとしなさい」とがみがみ言う父母もいます。このような家庭の子供は、その父母の言葉どおりに育つのではなく、父母の姿どおりに育ってしまいます。
しつけ教育をするうえで、もう一つ注意すべき点があります。それは、しつけ教育をなす主体の立場に立つ者の心情が、問題となるということです。家庭の場合、当然、父母の心情が問題となります。
ただ命令的に「こうしなさい。何でできないの」とは言わないでほしいのです。しつけ教育には、往々にして、このように命令的になりやすい側面があるのです。
しつけ教育は、あくまでも真の愛を土台として、真の愛の雰囲気の中で行われなければなりません。
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教育の主体の立場に立つ父母の心情が豊かでなければ、子供に対するしつけ教育を、愛をもって行うことは難しいのです。父母の皆さんも、このことは実感していることと思います。
日常生活に追いまくられ、心に余裕や豊かさがないときなど、「しつけ教育」という次元ではなく、子供が思いどおりにならないと腹を立てて、感情に任せてどなり散らすことすらあるかもしれません。私たちは奉献式を通して子女を神様にお捧げし、今は神様から養育を任されている立場です。子女は決して、自分個人の所有物ではありません。神様からお預かりした子女を、ぞんざいに扱うことはできないのです。
まず父母自身が、訓読生活をしながら良心に従って原理的に生活することが大切です。そのような豊かな心で、「しつけ教育」をしてあげてください。
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次回は、「しかる方法」をお届けします。