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ダーウィニズムを超えて 103

 アプリで読む光言社書籍シリーズとして「ダーウィニズムを超えて」を毎週日曜日配信(予定)でお届けします。
 生物学にとどまらず、社会問題、政治問題などさまざまな分野に大きな影響を与えてきた進化論。現代の自然科学も、神の創造や目的論を排除することによって混迷を深めています。
 そんな科学時代に新しい神観を提示し、科学の統一を目指します。

統一思想研究院 小山田秀生・監修/大谷明史・著

(光言社・刊『ダーウィニズムを超えて科学の統一をめざして』〈2018520日初版発行〉より)

第八章 宇宙の統一原理に向けて

(四)宇宙は永遠か

4)統一思想の見解——呼吸する宇宙——
 宇宙が収縮を続けてビッグクランチに至れば、宇宙も人類も滅びてしまう。一方、宇宙が永遠に膨張を続ければ、やがて空っぽの宇宙になり、宇宙も人類も消えてしまう。

 永久インフレーション、マルチバースでは、人間が認識できない宇宙が無数にあるということになり、人間は宇宙の主管主でなくなる。

 サイクリック宇宙では、現存する宇宙、現存する人類は滅びて、新たな宇宙ができ、新たな人類が誕生するかもしれない。しかし神は堕落した人類を完全に滅ぼすことを願われず、復帰摂理を通じて堕落した人類を本来の姿に導いてこられたのであり、現存する宇宙と人類を滅ぼすようなことはなさらないのである。

 文鮮明(ムン・ソンミョン)師は、「神様は、真の愛の呼吸をします。神様も宇宙に拍子を合わせるので、真の愛を中心として宇宙が永遠に続くのです(*53)」と語っている。すなわち、文師は永遠なる呼吸する宇宙について語っているのである。

 ニール・トゥロックは「真空エネルギーがこのように崩壊して、次第に小さくなり、やがて負になっていくような数学的モデルは、容易に作ることができる(*54)」と言う。したがって、真空エネルギーをコントロールしてビッグクランチにも、空っぽの宇宙にもならずに、人間と万物が永遠に生存できるように呼吸する宇宙、振動する宇宙のモデルを作ることも可能であろう。

 アレックス・ビレンケンは、「(宇宙定数が)ゼロに近い値をとるまれな領域にだけ、宇宙が何なのかを気にかける生き物が誕生することでしょう(*55)」と言う。レオナルド・サスキンドは「私たちは定数の値が私たちの生活と調和する一つの小さなポケットの中で生きている(*56)」と言う。

 そのような「宇宙定数がゼロに近い値をとるまれな領域」「私たちの生活と調和する一つの小さなポケット」の中で呼吸(振動)しながら成長している宇宙のモデルがつくられることが期待されるのである。それが神の創造理想に適う宇宙の真の姿なのである。


*53 文鮮明、天一国経典『天聖経』世界平和統一家庭連合、2013年、299頁。
*54 ニール・トゥロック、村田三知世訳『ここまでわかった宇宙の謎』日経BP社、2015年、181頁。
*55 アレックス・ビレンケン、村田陽子訳『多世界宇宙の探検』日経BP社、2007年、334頁。
*56 レオナルド・サスキンド、村田陽子訳『宇宙のランドスケープ』日経BP社、2006年、32

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 次回は、「マルチバースか、万物理論か、神の創造か」をお届けします。


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