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祝福結婚への準備 13

 動画「二世のための祝福結婚講座」をもとに、祝福に向かう具体的な準備やプロセスについて、毎週日曜日配信(予定)でお届けします。

 父母マッチングに取り組む二世やその父母の皆さまにぜひ読んでいただきたい内容です。

※本文中の内容は2020年時点のものです。最新の情報に関しましては、最寄りの教会までお問い合わせください。

(3)マッチングプロセス

⑥交流時のポイント~交流と決断

 お見合いを経て、両家の子女と父母が交流を継続することを希望すれば、そこから本格的に家庭交流に移っていきます。

 家庭交流のおおよその期間は34カ月ほどです。この期間は、子女が積極的によく交流をしてお互いの理解を深め、そして約婚の決意を固めるための期間です。

 ただ、いきなり「よく交流しなさい」「約婚を決断しなさい」と言われても簡単ではないと思いますので、これから家庭交流の具体的なポイントを説明します。

 この内容は、書籍『父母マッチングガイドブック』でも紹介しているので、併せてご確認ください。

家庭交流のポイント
 交流を行う期間は34カ月とお伝えしましたが、実は大切なのは交流の質です。どれだけ質の高い交流ができたのか、これが大切です。

 質の高い交流とは、「お互いのことをよく理解できた」という状態をつくることのできる交流のことを言います。
 そのためにはただ漠然と相手と会って時間を過ごすだけではなく、一回一回の交流を通して、相手のどこを理解する、自分のここを理解してもらう、という意識を持って交流することが大事です。

 そこで活用してほしいのが、『父母マッチングガイドブック』にある家庭交流時のワークシートです。

 『父母マッチングガイドブック』では、ステップを3段階に分けて、いくつかの質問例を紹介しています。

 例えば、ステップ1では「あなたは現在何をしていますか?(学業・職業など)」「あなたは何をしていると楽しいですか?」といったように、軽めでパッと答えられるような質問になっています。

 ステップ2は「あなたが最も重要視する価値観は何ですか?」「友人や家族は、あなたのことをどんな人だと言いますか?」など、もう少し内面や周りとの関係性に踏み込んだ質問になります。

 さらにステップ3では、「将来やりたいことは何ですか?」「あなたが考える理想家庭とは?」など、未来のことや家庭観についての質問があります。より詳しい内容は書籍を確認してみてください。

 これらの全ての項目を質問する必要はありませんが、約婚に進むかどうかを決定していくに当たり、このような質問を通してお互いを理解し合うことは大切です。

 具体的な例として、ある二世の青年は、家庭交流期間中に3回会うことを互いに取り決めて、会うたびにステップごとの質問をし合ったそうです。
 その結果、合計3回の交流をする中でお互いのことをよく理解することができ、その土台の上で約婚に至ったという証しがありました。ぜひこのように活用していただけたらと思います。

 加えて、この段階辺りから男女の違いが現れてきます。
 一般的に、女性は対話を通して自分のことを伝え、相手のことを理解しようとすることが多いと言われています。
 ところが男性はそうとも言い切れません。緊張すると普段のように対話が進まなかったり、そもそも対話自体があまり得意ではなかったりする傾向もあります。

 従って、毎回二人で向かい合って対話をするだけではなく、家庭交流のうちの12回くらいは、公園や自然の多い所を散策しながらコミュニケーションを取るのもいいかもしれません。

 ちなみに家庭交流の最初のお見合いは父母同伴が必須ですが、その後の交流については子女同士だけで会うことも可能としています。
 ただその際は、交流の前後に必ず父母に連絡を入れるようにしましょう。また、夜の遅い時間に会ったり、カラオケなどの個室で二人だけで過ごしたりすることは避けましょう。

 家庭交流期間はデートをする期間ではありません。約婚に向けてお互いを理解し合うことが目的であり、親密になることが目的ではないからです。
 基本的には、必ず日中の明るい時間帯に開けた場所で会うようにしてください。もちろんスキンシップもするべきではありません。

 以上が交流のポイントになります。

 先回もお伝えしたとおり、一回一回が緊張し過ぎた出会いにならないように、結婚相手としてどうなのかを見定めるのではなく、まずは出会いに感謝して、兄弟姉妹として自然に交流できるように意識しましょう。

約婚の決定
 このように交流を経て、約婚をするかどうかの決定をします。

 約婚の決定は言うまでもなく子女本人がします。父母の意向を参考にしながらも、最後は子女自身が決定を下さなければなりません。

 約婚をするかどうかの決定は、人生における重要な決定です。それ故、決意するまでに十分な時間が必要だと感じるかもしれません。実際なかなか約婚を決意できずに家庭交流を長く続けている人がいるのも事実です。

 相手を知るために一定の交流期間は必要ですが、約婚決定において重要なことは、交流期間以上に「私自身の決断」です。

 実際に、交流を長く続けながらも約婚の決断ができない二世の話を聞いたことがあります。
 「今の交流相手は決して悪い人ではない。でも決め手がない」と言うのです。

 確かに、約婚するには何かしらの決め手が必要なのかもしれません。しかしこの決め手を相手に対して求めているとすればどうでしょうか。それは言い方を変えれば、「この人と祝福を受けたら私は幸せになれるという保証が欲しい」ということではないでしょうか?

 そうなると、もう止まりません。もっと私を幸せにしてくれる人がいるかもしれないとか、以前交流した人の方が良かったかもしれないなど、これは世の中の結婚観となんの違いがあるのでしょうか。

 約婚決定に必要なのは「この人と祝福を受けたら本当に幸せになれるのか」という保証ではなく、「この人と愛を育み、必ず幸せになる」という決断なのです。

 そしてこの決断は、相対は自分で選ぶのではなく天の父母様(神様)が与えてくださるというマッチングの原点を自分自身がつかむことで、初めて成せると思うのです。

 家庭交流は、子女の皆さんにとって決断の連続です。
 父母から紹介された人を受け入れるかどうかの決断、お見合いをした後に交流を継続するかどうかの決断、そして約婚の決断です。

 この一つ一つの決断を、天の父母様と共に、そして肉身の父母と共に成していくことが父母マッチングにおいてとても大切なことです。
 だからこそ、常日頃から天の父母様と真の父母様を意識した生活を心掛けていくことが大切なのです。

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