2025.02.15 22:00
ほぼ5分で読める統一運動 38
世界的な規模で展開するメディア戦略
稲森 一郎
文鮮明(ムン・ソンミョン)師はこのように語っています。
「今から世界は、三権時代(立法・司法・行政)が過ぎ去ります。第四権力である言論を中心にして、世界を正さなければなりません」(天一国経典『真の父母経』、1014ページ)
文鮮明・韓鶴子(ハン・ハクチャ)夫妻は、統一運動のけん引役を果たす新しい新聞の在り方を念頭に置いて、日本に「世界日報」(1975年1月1日創刊)、アメリカに「ワシントン・タイムズ」(1982年5月17日創刊)、韓国に「世界日報(セゲイルボ)」(1989年2月1日創刊)を創刊されました。
他にも、「ウルティマス・ノティシャス」(ウルグアイの日刊新聞、1981年9月18日創刊)、「ミドル・イースト・タイムズ」(エジプト・カイロ、1983年3月1日創刊)を創刊しました。
世界的な規模で展開するメディア戦略は功を奏し、大きな影響力を持つに至りました。
また文師は、経営危機となったアメリカのUPI通信社を2000年に買収し、世界の言論界に大きな力を示すことになりました。
「ワシントン・タイムズ」は、保守系の主役を担ってほしいという要請を強く受けて、アメリカの共和党系の人々から絶大な支持を得ています。
ロナルド・レーガン第40代アメリカ大統領は、ワシントン・タイムズに感謝の意を表し、「私は、ワシントンで1世紀の間で、一番激動的であった重要な数十年をワシントン・タイムズと共にしました。そしてわれわれは冷戦に勝ったのです」と述べました。
この言葉の意味は、アメリカがソ連に打ち勝つことのできた戦略とスピリットを全て「ワシントン・タイムズ」に負っているということです。
まさに国際共産主義の巨魁(きょかい)であったソ連との冷戦(1945年2月から1989年12月までの44年間)において、文鮮明師の力(ワシントン・タイムズの力)を借りて、アメリカはソ連に対し勝利を収めることができたとレーガン大統領は率直に述べたのです。
今日、世界的に問題となっているフリーセックスやLGBT容認への動き、そしてそのような道徳的崩壊を誘導している退廃的な世俗主義思想や唯物思想のまん延はますます世界を混乱と淪落(りんらく)の道へと陥れています。
道徳的な歯止めは可能なのでしょうか。
文鮮明師はこう述べています。
「言論を通して、神様と霊界を中心に、現在の生活と比較しながら正しく教育をするようになれば、人本主義思想や物本主義思想はすべて壊れていきます。フリーセックスやホモなどというものが、完全に消え去るというのです。ですから教育をしなければなりません」(同、1014ページ)
新聞というメディア媒体が、国民に対する啓蒙と教育の有効な武器となることを明確に表明しているのです。
文師が第四権力としての言論を強調する理由は、公正な立場で世界を指導するためには宗教の世界的指導圏を背景にしなければならないという点です。
宗教精神がしっかりと世界を主導しなければ、世の中を滅ぼしかねないと文師は言明します。
それ故に、言論という第四権力が極めて重要なのです。
現在の世界の言論は左翼思想に汚染され、宗教を排除、否定もしくは迫害する論調にあります。
言論機関に宗教が正当な居場所を得て、国民を健全な文化形成へ導くならば、社会の混乱と腐敗を避けることができます。
言論は諸刃(もろは)の剣(つるぎ)です。言論が虚偽に満ちゆがむならば、社会と国家はゆがみ、言論が健全で倫理を重視するならば、社会と国家も健全なものになります。
文師は言論に偽りのない高い道徳律を期待し、理想世界建設の一翼を担ってほしいと願っています。