2025.02.08 22:00
ほぼ5分で読める統一運動 37
アメリカの使命と統一運動
稲森 一郎
1976年の統一運動の頂点は、9月18日に開催されたワシントン大会だったといえるでしょう。
1975年から第3次七年路程(世界的路程)が始まりましたので、第2次七年路程(1968~1974)を締めくくったマディソン・スクエア・ガーデン大会(1974年9月18日開催)を蘇生期とすれば、ヤンキー・スタジアム大会(1976年6月1日開催)を長成期、ワシントン大会(1976年9月18日開催)を完成期と見ることができます。
案の定、長成期(2数)となるヤンキー大会は暴風雨に見舞われ、大変な試練を受けることになりました。
6月1日という開催日も、6数を象徴とするサタンの攻撃の激しさを感じさせるものでした。
しかしそれを見事に乗り越えてヤンキー・スタジアムの大会は勝利をつかんだので、ワシントン大会は完成期的な勝利が予想されているというのが文鮮明(ムン・ソンミョン)師の見通しでした。
ふたを開けてみると、9月18日当日、ワシントンモニュメントの広場には30万人の群衆が押し寄せていました。
これは誰も打ち立てたことのない前人未踏の記録的な数字であり、政治家であれ宗教家であれ、これほどの群衆を相手に演説した人物はいません。
「神様のみ旨とアメリカ」と題する講演の内容は、まさにアメリカ合衆国建国200周年を記念するにふさわしいものであり、文師はアメリカ建国の背後には神の摂理があることを明確に語られたのです。
イエスの十字架以降、ローマのバチカンを中心とするカトリックが教皇庁を中心として、キリスト教の基盤をヨーロッパに造成します。
しかし教権乱用でローマの教皇庁が神のみ旨から離脱すると、宗教改革運動(プロテスタント諸派の運動)が始まります。
イギリスのヘンリー8世は自身の結婚問題を契機に、ローマカトリックに反旗を翻し、英国国教会(聖公会)を立てます。
さらに信仰の自由天地を求める清教徒たちが新大陸へと移住し、偉大なキリスト教信仰の宗教国家アメリカが誕生しました。
これは神の摂理であったと文師は高らかに演説し、アメリカの群衆にそのような歴史的事実を想起させたのです。
「摂理的責任を負うべきアメリカ」であることをはっきりと教示し、文師はこのように結論付けます。
「アメリカは今、人種問題、青少年の淪落(りんらく)問題、キリスト教の没落と共産主義の問題など、様々な深刻な問題を抱えていますが、何よりも無神論に立脚した共産主義の脅威は最も深刻であり、この時間にも世界の各地で侵食してきているのです。これは、単にアメリカだけの問題ではなく、神様にとって、そしてすべての宗教人と自由世界のすべての人々にとって、深刻かつ切迫した問題です」(『平和経』、1338ページ)
アメリカ国民は、民主党政治(クリントン、オバマ、バイデン政権)によって極端に左傾化した人権思想の影響を受けました。
善も悪も一緒くたにしたような分別のない世俗主義のアメリカをつくり上げてしまったのです。
再登板したトランプは、その悪弊を一掃する勢いで改革に乗り出しています。
悪に妥協する余地などないというトランプの強い姿勢は、神が彼に与えた強固な精神です。
このような人物でなければアメリカを本来の神が願ったアメリカに戻すことはできないでしょう。
摂理的要請から登場した人物であることは疑い得ません。
人類が抱えている問題が全てアメリカにあるという事実は、アメリカが世界の問題を先駆けて解決しなければならないということを意味しています。
課題先進国のアメリカに絶大な期待を寄せている神がいらっしゃるということなのです。