2018.11.07 17:00
家族の絆づくり 40
家族の記念日をお祝いする
ナビゲーター:阿部 美樹
誰もが笑顔になるお祝いの場
「誕生日のお祝い」というと、誰もがうれしかった思い出、楽しかった思い出があることでしょう。お祝いされた人は当然のこと、お祝いしてあげる人もうれしくなります。
ところで、家庭の中で、1年間に何回、お祝いをする場があるでしょうか?「誕生日祝い」「結婚記念日祝い」「入学祝い」「卒業祝い」「就職祝い」「還暦祝い」など、さまざまな節目の出来事をお祝いすることは、喜びを分かち合う貴重な時間になります。
反対に、家族の絆が弱くなっている家庭ほど、お祝いが少なくなり、お祝いが簡単になり、しまいにはやらなくなってしまう場合があるかもしれません。
ささやかなお祝いの場であったとしても、手作りのプレゼントや心を込めた手紙を用意することで、良き思い出を残すことができることでしょう。
励ましと感謝のやり取り
このようなお祝いの場が、幸せを感じ、思い出に残るのは、なぜでしょうか?
お祝いの場は、「おめでとう!」「ご苦労さま!」「良かったね!」といったお祝いや励まし、慰労の思いを表現する場であり、「ありがとう!」「おかげさま!」と感謝の思いを表現する場であるからではないでしょうか。
励ましや感謝の思いのやり取りは、家族の絆づくりに大切なことです。
日頃何気なく使う「あいさつ」にも、同じように励ましの思いや感謝の思いが込められています。朝のあいさつ、食事のあいさつ、出掛けのあいさつ、帰宅のあいさつなどには、「頑張って」「気を付けて」「今日もよろしく」「おかげさまで」という思いが自然と込められます。
小さなことのようですが、あいさつを欠かさないことも関係性を円滑にする秘訣なのです。