家族の絆づくり39
行動の背後の「四つの動機」

ナビゲーター:阿部 美樹

充実した人生を歩む秘訣
 行動するとき、何をするのか、どんなことをするのかも大切ですが、「どんな思い」で、「どんな動機」で行うかを見極めることが充実した人生を歩む秘訣です。

 そこで、行動の背景にある4種類の動機を紹介します。

 第1は、「仕方なくやる」という動機です。誰かからお願いされて仕方なく行う、上司の命令で強制的に行わないといけないときなどです。

 第2は、「自らやる」という動機です。 自分で納得してやるべきであり、必要なことと自覚して行う場合です。

 何事も「やらされる」という受け身よりも、「自ら進んでやる」という主体性を持って、能動的に行う方が充実した人生になると思います。

本質的な動機とは?
 第3は、「喜んでやる」という動機です。子供たちが目を輝かせて遊ぶ時は、楽しいから、うれしいから、好きだからという、喜びが動機になっています。大人になっても、趣味や仕事など全てのことを楽しむ、喜ぶという動機は大切です。何事も成功の秘訣は能力があるかないかもそうですが、それ以上に「意欲」「モチベーション」があるかないかが大切です。

 第4に、「喜ばせるためにやる」という動機です。自分の幸せや利益よりも、目の前の子供や家族などのために行うなど、「相手のために」という動機です。プレゼントで誕生日をお祝いする瞬間のように、「幸せにしてあげたい」「喜ばせたい」という動機で行動すれば、周囲にも喜びの輪が広がっていくことでしょう。

 このような利他の動機で生きることが習慣化されると、「してあげる」という姿勢ではなく、「やらせていただく」という謙虚な姿勢になります。全てのことに「おかげさまで」という感謝の心が湧いてくることでしょう。