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「幸せな結婚」を考える 13

ナビゲーター:長岡 高史

 「『幸せな結婚』を考える」を毎週木曜日配信(予定)でお届けします。

 このシリーズでは、「結婚」について深く掘り下げてまいります。幸せを実現するための「鍵」はどこにあるのでしょうか。

3章「愛」について考える

愛とは決意であり、決断であり、約束である
 「人を愛する」ということは、その甘い響きとは裏腹に、非常にレベルの高い行為です。
 愛とは、ただ心地良い感情だけの話ではなく、常に努力と投入、時に自己犠牲が付いて回るものなのです。

 ドイツの心理学者、エーリッヒ・フロムは著書『愛するということ』の中でこのように述べています。

 「(人々は)恋に『落ちる』という最初の体験と、愛している、あるいはもっとうまく表現すれば、愛の中に『とどまっている』という持続的な状態とを、混同している」

 「誰かを愛するというのはたんなる激しい感情ではない。それは決意であり、決断であり、約束である」

*新訳版『愛するということ』(エーリッヒ・フロム著、鈴木晶訳、紀伊國屋書店、2005年)より

 現代の人々は「結婚は難しい」と考えています。しかし、結婚が難しいのではなく、人を愛することが難しいのです。

 愛とは何かを知り、そして正しく愛を投入できた人だけが「幸せな結婚」を手に入れることができます。

 もちろん、最初から完璧な人はいないでしょう。時には失敗もあるでしょう。しかし諦めず、相手の幸せを願い続けて、その人のために生き続ければ、必ず幸せな結婚生活を手に入れることができます。

 なぜなら、あなたの愛する相手もまた、あなたを幸せにすることだけを考えて日々過ごしているのですから。