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制作の舞台裏から 91
あなたは誰にインタビューしてみたいですか?

 インタビューや取材の醍醐味(だいごみ)とはなんだろう。

 それは事実の確認あるいは真実の探求であり、新しい発見である。

 インタビューとは、シンプルに表現すれば、ある対象に話を聞くことである。
 問いかけ(質問)をすることで、それまで知り得なかったことを知るようになり、物事の本質を明らかにしていく。

 筆者は仕事柄、多くの人にインタビューしてきた。

 何かとせわしないと感じる時代。情報もあふれている。
 ほとんどの場合は、質疑応答も含め、講義や講話、プレゼンテーションを聞くだけで、頭は飽和状態になる。それで十分ではないか。インタビューまで聞いている余裕も暇もない…。

 しかし人間には欲求がある。「知りたい」という欲求だ。

 「なぜ?」「どうして?」「その背景は?」などといった問いかけから生まれるのがインタビューなのである。

 「もっと知りたい」という欲求を満たしてくれるのがインタビューという手段ではないか。

 講義やプレゼンよりもインタビューの方が分かりやすいという場合もあるし、話しをする側の人間も、講義やプレゼンよりも、質問に答える形の方が話しやすいというタイプもある。

 筆者は「U-ONE TV ザ・インタビュー」の担当ディレクターでもあるが、恐らく他の人よりも知りたがり屋で、「問いかけたがる」種類の人間だと思う。

 言い換えれば、「背景」や「いきさつ(経緯)=動機と経路」、「舞台裏(裏話)」を知りたがるタイプなのだ。基本的に疑り深い性格なのかもしれない。エピソードや後日談も見逃さない。

 インタビューはコミュニケーションである。一方的に話を聞く、聞かされるよりも、インタビューという方法は双方向性が担保される情報伝達であり、突っ込んだ情報収集ができるやり方である。

 刑事や探偵の聞き込みのようなインタビューもあれば、面談・面接のようなものもある。「会見インタビュー」といった形もある。
 ビデオカメラを向けて撮影をしたり、ICレコーダーで録音したりするなど、収録が伴うインタビューもある。

 筆者は、真実に近づこうとすれば、インタビューや質問をするというプロセスは不可欠だと考えている。
 真実を知りたければ、しかるべき相手にインタビューをする必要があるし、真実を伝えたければ、インタビューに応じる必要があるのだ。

 ちなみに筆者は長年、教会学校の小6を対象に卒業発表のためのスピーチの学習指導を担当してきた。
 原稿の書き方を教え、原稿を書くための素材集めのコツも伝授する。
 小学校を卒業する時期に将来の夢を発表してもらう、よくある取り組みなのだが、その準備のプロセスで「親(家族)へのインタビュー」というプログラムを必ず行っている。

 小6の児童が自分の親に対して信仰のことや、自分自身の誕生の背景、親が見つめてきたわが子の12年間の思いと出来事に迫るためのインタビューである。

 子供たちには、「自分自身を知るために親にインタビューをするんだよ。親のこと、家族のことを知ることは、自分を知る上ですごく大事なことなんだ」と説明する。
 子供たちもまた、「復帰摂理歴史の所産」なのである。

 さて、「ザ・インタビュー」という番組も、視聴者の皆さんの「もっと知りたい」に応えられるコンテンツを目指して制作されている。
 家庭連合や統一運動に関わる人々にインタビューすることで、家庭連合や統一運動の真実に迫りたいというのが「ザ・インタビュー」の企画意図である。

 というわけで、皆さまの「もっと知りたい」を教えていただければ、皆さまに代わって、「あの人」へのインタビューに臨む所存である。

 「あなたは誰にインタビューしてみたいですか?」

(則)


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【U-ONE TV ザ・インタビュー】

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