2024.12.23 17:00
スマホで立ち読み Vol.35
『家庭と教会学校で育む 子女の心情と信仰』18
座間保裕・著
スマホで立ち読み第35弾、『家庭と教会学校で育む 子女の心情と信仰』を毎週月曜日(予定)にお届けします。
本書は長年にわたる子女教育の研究と実践の集大成として、家庭教育での父母の在り方についてまとめられた一冊です。
第1部はQ&A形式の提言、第2部は第1部の内容についての理論的な解説がまとめられており、実践と理論の両面で学べます。
※本文中の行事名などは、全て掲載当時の名称です。
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第2部 祝福家庭の父母に贈る、子女教育論考
第1章 神様の人間始祖に対する教育に倣う
第4節 エデンの園を造られた神様
「皆さんが両親を離れてここに来たのは、堕落圏内でまた染まってしまうのではないかと心配して分別したのです。皆さんの根は両親ではなく先生です。それゆえ皆さんの根は先生であり、韓国という聖地なのでこの地に来て生まれ変わらなければならないのです」(1986年5月4日、漢南洞公館)
以上のみ言(ことば)のごとく、真(まこと)の父母様が生活されている韓国の地が、信仰の祖国であり、本郷の地になっていくので、韓国の生活文化、風習は天の伝統文化に限りなく近いのです。その心情文化のある環境圏で二世が暮らすことほど、価値あることはありません。改めて真のお母様がご存命中に、韓国留学してでも暮らすことが、どれほど重要かを知るべきです。そういう意味で文姸娥(ムン・ヨナ)院長(海外留学生韓国教育院/当時)の提唱で2016年4月から始まった韓国留学1年プログラムは、感謝すべきことなのです。
教育の拠点、教会学校の重要性
幕末に、黒船来航で開国を迫られた日本は、アメリカの植民地になる恐れもありました。しかし日本人が高度な教育を受けていたことを知ったハリス総督は、日本の植民地化政策を放棄したという逸話が残っています。その時、日本の高等教育を実施していたところが、藩校だったのです。
また、戦後日本の教育界では小原國芳先生と森信三先生が双璧をなしていました。小原先生は教育者であり経営者でもあり、玉川学園を創設しました。その結果、多くの学生が教育を受け、教え子が全国津々浦々で玉川教育を実践しました。教育信条を見ると以下のような言葉が紹介されています。
「『神なき知育は知恵ある悪魔をつくることなり』『人生のもっとも苦しい、いやな辛い損な場面を真っ先に微笑を以って担当せよ』。『国』を造るのは、結局『人』である。その『国』に住む一人一人の人間がどういう『人』であるかが、その『国』の価値と、将来とを決めるのである。その『国』の青年を見れば、その『国』の将来が分かるという。正に、『国』を造る時に最も重要なのは『人』である。だから『教育立国』でなければならない。教育が『人』をつくり『人』が『国』をつくり『世界』をつくる。『教育』は、人生の最も重要な仕事の一つである」。
玉川教育の伝統は多くの学生に受け継がれています。
しかし、学校を持たなかった森信三先生は、教育実践論者として誰にでも分かりやすい教えを説かれましたが、伝統を相続する者はわずかしかいない状況でした。このように、伝統を立て多くの人々に教えを伝達できるか否かは、教育拠点を持つか持たないかで雲泥の差ができてしまうのです。ちなみに森信三先生の教えの「立腰」はシンプルでありながら、とても重要な教えです。
翻って、真のお父様の教育観はどうでしょうか。正に、草創期からリトル・エンジェルス芸術団の創設と共に、仙和学園を創立し、さらには鮮文(ソンムン)大学を創設しました。その他、善正(ソンヂョン)学園、アメリカのブリッジポート大学、統一神学校(UTS)などを創設し、確実に教育の伝統を残すために手を打たれています。
居は人を作る
環境はといえば、一番の環境が毎日起居している家になります。昔から「居は人を作る」と言われ、家の中を整理整頓し、掃除をこまめにして、清楚(せいそ)な雰囲気にすることが、神霊が宿ることにつながります。逆に整理整頓がなされず、掃除もできていなければ、悪霊の巣窟になってしまいます。また、教会のように天井が高ければ縦的に心情が向かうし、広ければ心にもゆとりが出てきます。
家の環境が人間形成に大きな影響を与えるのです。神の子教育を志す私たちにとって、最も重要なことが「家の神聖化」です。その事始めが掃除です。純潔な細胞づくりも、掃除からです。付け加えていうならば、身につけるものも品性の良いものにすべきなのです。
神主義文化と神主義教材の重要性
神主義教育は常に世俗との戦いです。したがってTV、インターネット、雑誌、ビデオ等からの世俗情報にいかに対抗するかは、量においては圧倒的に負けるので、いかに質的に良いものを子女たちに提供してあげるかにかかります。神主義文化によって感動するものやエキサイティングするものがなければなりません。
教会学校行事で、合唱やサッカーや韓国語の発表をしていますが、そこに込める精誠を通して神様を実感できるのです。必ず喜びの涙、感動の涙が流れるのです。さらに身の回りに神主義教材を常に置いておかなければなりません。
現在、月刊誌「ムーン・ワールド」を発刊していますが、家庭での訓読教材にぜひ活用していただきたいものです。家の中には偉人伝・聖人伝などの良書も必要です。名曲名画もいつでも聞いたり見たりできると良いと思います。外では一流の芸術に触れたり、アスリートの競技現場を見たり、感動的な自然に触れるのも良いと思います。とにかく悪いものを分別することより、より良い環境創造をすることに夢中になりましょう。それが、神の子の神性を引き出す、最高の条件になるのです。
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次回は、「良心を立てる神様」をお届けします。