2024.12.19 22:00
【テキスト版】
そうだったのか!統一原理
第22回 ノアの息子ハムは、なぜ失敗したの?
めい:
皆さん、こんにちは。
「そうだったのか!統一原理」へようこそ。
ナビゲーターの「めい」です。
きょうも皆さんと一緒に、統一原理を参考にしながら、幸福な人生はどのようにしたら得られるかについて考えていきたいと思います。
どうぞよろしくお願いします。
はると:
こんにちは、皆さんと一緒に統一原理を学ぶ、「はると」です。
よろしくお願いします。
めい:
さて、はると君。
今回も前回に続いて、ノアの家庭を中心とする復帰摂理について学んでいこうかな。
はると:
はい、めいさん。
ノアの話、面白いですね。
後半もすごく楽しみです。
めい:
前回は、「信仰基台」の復帰を懸けたノアの歩みについて見てきたわね。
ノアの路程では、続いて「実体基台」の復帰を懸けた重大な局面がやってくるの。
聖書には、次のようにあるわ。
「ノアは農夫となり、ぶどう畑をつくり始めたが、彼はぶどう酒を飲んで酔い、天幕の中で裸になっていた。カナンの父ハムは父の裸を見て、外にいるふたりの兄弟に告げた。
セムとヤペテとは着物を取って、肩にかけ、うしろ向きに歩み寄って、父の裸をおおい、顔をそむけて父の裸を見なかった。
やがてノアは酔いがさめて、末の子が彼にした事を知ったとき、彼は言った、『カナンはのろわれよ。彼はしもべのしもべとなって、その兄弟たちに仕える』」(創世記 第9章20~25節)
はると:
わあ~、意外な展開ですね。
3人の兄弟たちの行動に何か意味があるのかな?
めい:
はると君、そのとおりよ。
いい読みをしているわね。
兄弟たちの行動の一つ一つに、復帰摂理的な重要な意味があるの。
それでは、解説していくわね。
はると:
はい、めいさん。
しっかりついていきます!
めい:
アダム家庭のカインとアベルの関係を蕩減復帰する立場にあったのがノア家庭のセムとハムだったの。
つまり、アベルの立場に立つべきだったのはハムだった。
ハムがアベルの立場に立つためには、父ノアの立てた「信仰基台」を相続しなければならなかったの。
そのためには、父子の心情一体化の条件が必要だったのね。
はると:
心情一体化の条件、ですか?
父ノアとの心情的一体化の条件を立てることが次子ハムの使命だった!
ということですね?
めい:
そうよ、はると君。
それは歴史的な使命だったの。
そしてその勝利を助ける鍵は、女性が握っていたの。
つまり、ノアの妻であり、ハムの母である女性も重要な立場にいたということね。
はると:
そうなんですね。
父と息子が一つになるためには、母の役割もポイントだということですね?
めい:
そうよ、はると君。
お母さんには、息子の心をその父、つまり夫の心につなげる役割があるの。
これを「母子協助」というの。
はると:
母子協助?
また新しい言葉が出てきましたね。
めい:
アダムとエバは堕落した時、裸であることが恥ずかしくなって腰を隠したのね。
それは神との心情関係が断絶したことを意味していたの。
それで、同じような場面がノアの家庭にも現れてきた。
ノアの裸を息子のハムが恥ずかしく思って批判したということは、二人の心情が一つになっていなかったということを意味するのね。
父親を不信の目で見たことを表していたの。
はると:
うわ~、そうだったんですね?
この展開、なんだか、ドキドキしてきました。
めい:
父と子の一体化の鍵となるはずだったノアの妻の名前は、聖書には記されていないの。
それは「母子協助」に失敗したことを意味しているといえるの。
はると:
なるほど。
なんだか胸の辺りがざわざわしてきました。
めい:
実は、ノアが神の啓示に従って箱舟を造り始めた時は、ノアの妻も最初はお弁当を作ったりして、ノアのことを助けていたのね。
でも箱舟の建設にあまりにも時間がかかったので、次第に家庭を顧みない夫のことが理解できなくなったというの。
そのうち子供たちにも夫に対する不満を口にするようになってしまったの。
その結果、子供たちの父親像がゆがんでいき、子供たちがお父さんを不信するようになってしまったと考えられるの。
それでハムは、父ノアを尊敬できずにいたというのね。
神の前では信仰者であったノアも、家庭の中では家族に信じてもらえていなかったということなの。
そこにサタンが侵入しまったのね。
はると:
いや~、つらいな~。
残念無念ですね。
これって、とんでもなく悲劇じゃないですか。
めい:
こうして、ノアの信仰はハムに受け継がれず、ノアの家庭を中心とした神の復帰摂理は失敗に帰してしまったの。
はると:
でも、神様は決して人類の復帰を諦めることはなかった!
めい:
そうなの。
だから神はまた別の中心人物と家庭を探されたのね。
はると:
なるほど。
復帰摂理歴史としての人類の歩みはまだまだ続くのですね。
めい:
皆さん、いかがでしたか?
「そうだったのか!統一原理」
今回はこの辺で。次回もお楽しみに!
ではまた、お会いしましょう!