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「幸せな結婚」を考える 11

ナビゲーター:長岡 高史

 「『幸せな結婚』を考える」を毎週木曜日配信(予定)でお届けします。

 このシリーズでは、「結婚」について深く掘り下げてまいります。幸せを実現するための「鍵」はどこにあるのでしょうか。

3章「愛」について考える

愛とは相手の幸せを願い惜しみなく与えること
 具体的に「愛」と「好き」の違いを見てみましょう。

 まず「愛」は利他的です。利他とは自分を犠牲にしても、相手の利益を図ることをいいます。「愛」とは相手の幸せを願い、惜しみなく与えることです。そして与えたことをも忘れるのです。

 さらに、そこには損害も犠牲もありません。なぜなら相手のために与えること自体が喜びだからです。

 そこには、自分が幸せになりたい、満たされたいという思いはなく、存在するのは「ただ相手の幸せのために」という思いのみです。

 反対に「好き」はどうでしょうか。それは、そのものによって自分が満たされるかどうか、です。

 もちろん「好き」という感情自体を否定しているのではありません。結婚生活において「愛する」と「好き」は相関関係にあるのも事実です。好きだから愛も深まるし、愛しているからこそもっと好きになります。

 しかし、「好きだから愛する、一緒にいる」のレベルを超えることができないと、結婚生活は途端に難しくなります。