2024.12.19 22:00
「幸せな結婚」を考える 11
ナビゲーター:長岡 高史
「『幸せな結婚』を考える」を毎週木曜日配信(予定)でお届けします。
このシリーズでは、「結婚」について深く掘り下げてまいります。幸せを実現するための「鍵」はどこにあるのでしょうか。
第3章「愛」について考える
愛とは相手の幸せを願い惜しみなく与えること
具体的に「愛」と「好き」の違いを見てみましょう。
まず「愛」は利他的です。利他とは自分を犠牲にしても、相手の利益を図ることをいいます。「愛」とは相手の幸せを願い、惜しみなく与えることです。そして与えたことをも忘れるのです。
さらに、そこには損害も犠牲もありません。なぜなら相手のために与えること自体が喜びだからです。
そこには、自分が幸せになりたい、満たされたいという思いはなく、存在するのは「ただ相手の幸せのために」という思いのみです。
反対に「好き」はどうでしょうか。それは、そのものによって自分が満たされるかどうか、です。
もちろん「好き」という感情自体を否定しているのではありません。結婚生活において「愛する」と「好き」は相関関係にあるのも事実です。好きだから愛も深まるし、愛しているからこそもっと好きになります。
しかし、「好きだから愛する、一緒にいる」のレベルを超えることができないと、結婚生活は途端に難しくなります。