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「幸せな結婚」を考える 10

ナビゲーター:長岡 高史

 「『幸せな結婚』を考える」を毎週木曜日配信(予定)でお届けします。

 このシリーズでは、「結婚」について深く掘り下げてまいります。幸せを実現するための「鍵」はどこにあるのでしょうか。

3章「愛」について考える

「好き」と「愛する」は違う
 好きな人と結婚をしているのに、なぜ別れてしまうのでしょうか?

 その答えはたった一つです。相手のことを「好きだけど愛していない」からです。「好き」と「愛する」は違うのです。

 「好き」という感情の中には、相手に対する関心や好奇心、親しみや慕わしさ、心の高揚感や安堵感など、さまざまな思いが含まれるでしょう。もちろん結婚生活において、「好き」という気持ちも必要です。

 しかし、幸せな結婚生活を送るためには、「好き」という感情以上に「愛」が必要になるのです。それでは「愛」とは一体何なのでしょうか?

 「愛」と一言で言ってもさまざまな側面から考えることができますが、実は「愛」はシンプルに定義することができます。それは「愛とは、与えること」です。

 普通は何かを与えるとき、どうしても何かしらの見返りや成果を求めてしまいがちです。たとえ結婚相手だとしても、要求の思いは出てきてしまいます。しかし本当の愛が二人の間で育まれたとき、心から相手を愛したいと思ったときは、そうではないのです。