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【テキスト版】
そうだったのか!統一原理

18回 堕落によって人類が受け継いでしまったもの

めい
 皆さん、こんにちは。
 「そうだったのか!統一原理」へようこそ。
 ナビゲーターの「めい」です。

 きょうも皆さんと一緒に、統一原理を参考にしながら、幸福な人生はどのようにしたら得られるかについて考えていきたいと思います。

 どうぞよろしくお願いします。

はると
 こんにちは、皆さんと一緒に統一原理を学ぶ、「はると」です。
 よろしくお願いします。

めい
 はると君。
 前回は、人間始祖の堕落によって血統問題が生じてしまったということを学んだわね。

はると
 はい、めいさん。
 それが、人類が抱えるようになってしまった、あらゆる悪と不幸の根源だということですね。

 深刻な話です…。

めい
 そうね、はると君。
 そして天使長が神に反逆し、エバと不倫なる血縁関係を結ぶ過程で、神の創造本性とは異なる悪なる性質が生じることになったの。

 この悪なる性質は、アダムも受け継いでしまったの。

 そしてそれは、堕落人間の本性のように、血統を通じて子孫である全人類に受け継がれてきたということなの。

 これを「堕落性本性」というのね。

 これが人間のあらゆる堕落性を生み出す根本的性質となったの。

はると
 堕落性本性、ですか?

 本性といわれるほど、アダムとエバの子孫に影響を与えるようになったのですね。

めい
 そうなの。

 だからそれは、私たち人類にとって他人事じゃないの。

 それでは、はると君。
 四つの堕落性本性について、一つずつ見ていこうかな。

はると
 はい、めいさん。
 これはかなり重要な内容ですね。

 しっかり学びます!

めい
 天使長はね、神と同じ立場で人間を愛し、彼らの成長を喜ぶべき立場にいたの。

 ところが人間に対して嫉妬(しっと)してしまった。

 ここで、「神と同じ立場に立てない」という堕落性本性が生じてしまったの。

 それが嫉妬心であり、人を愛せない心であり、人に良いことがあった時、「良かったね」と素直に祝福してあげられない心なの。

 人の不幸を喜ぶような卑しい心ね。

はると
 神様と同じ立場に立てず、嫉妬心が湧いてくるんですね。

めい
 そうね。
 また天使長はね、自分の位置を離れ、人間の位置を奪ったの。

 ここに、「自己の位置を離れる」という、堕落性本性が生じたの。

 だから浮気する時には、家族のことを忘れているのね。

 カッとなった時にも我を忘れている。

はると
 よく、「魔が差した」、といわれるあの状態ですね。

 それはサタンが侵入したということなんですね。

めい
 本来、天使長は人間の主管を受ける立場なの。

 ところが逆に天使長が人間を主管して支配しようとしたの。

 ここから、「主管性を転倒する」という、堕落性本性が生じたのね。

 これは親に反抗し反逆する心であり、自分の方が偉いという傲慢(ごうまん)な心であり、気に入らないものを破壊しようとする心だといえるわね。

はると
 人間始祖の堕落によって、人間はサタンの支配を受けるようになってしまったというわけですね。

 そして人間自身も、そういう性質を受け継いでしまっている…。

めい
 そのとおりよ、はると君。

 堕落の経緯でも確認したように、天使長からエバへ、エバからアダムへと罪が繁殖したの。

 ここに、「犯罪行為を繁殖する」という、堕落性本性が生じたの。

 「徒党を組む」というように、犯罪者が仲間をつくって次の罪を犯そうとする心、犯させようとする心なの。

 自分の行動の結果に責任を持たず、自己正当化し、責任転嫁しようとする心なの。

はると
 いや~、そんな心の性質は、何一つ幸福には結び付きませんね、めいさん。

めい
 そうなのよ、はると君。
 堕落性は私たちの人生を不幸へと陥れる悪なる性質なの。

 この心を克服できないために、人間は同じ過ちを繰り返してきたのね。

はると
 では一体、僕たちはどうしたらいいのでしょうか?

 人間の堕落の真実、罪や堕落性のことを知ったとしても、解決法がなければ希望がありません。

 僕の心には、なんだか絶望感が湧いてきました…。

めい
 はると君、大丈夫よ。
 絶望しないで。

 神はちゃんと救いの道を準備してこられたの。

 そこに私たちの希望があるのよ。

 まずは罪について考えてみましょうね。

 罪を分類して考えてみると、それは一本の木に例えることができるわ。

 「原罪」とは罪の根なの。人間始祖が犯した罪よ。

 そこから先祖代々の罪が生まれてきたの。

 それが罪の幹である「遺伝的罪」なの。

 さらにそこから連帯的に負う罪として広がったのが、罪の枝に当たる「連帯罪」なの。

 そして罪の葉が「自犯罪」なのね。

はると
 めいさん。
 木に例えて理解すると、分かりやすいですね。

めい
 そうね。
 木の図を見るとよく分かるように、どんなに犯罪者が贖罪(しょくざい)しても、それは葉っぱを一つむしったのと同じで、次から次へと同じような犯罪者が生まれて、一向に解決しないということになるわね。

はると
 なるほど。
 罪の問題を根本から解決するためには、罪の根である「原罪」の問題を解決しなければならないということなんですね。

めい
 はると君、そのとおりよ。

 『原理講論』には、次のように書かれているわ。

 「原罪は、人間が、その真の父母として来られるメシヤによって重生されるのでなければ、取り除くことはできない」(271ページ)

 神はこの問題を解決し、わが子である人類を救い出すために、救いの計画を立てられたの。
 それを「復帰摂理」というのよ。

はると
 「復帰摂理」「真の父母」「メシヤによる重生」、ですか?

めい
 メシヤは人間始祖の立場で来られるかたなの。

 神はアダムとエバが犯した人間始祖の罪を清算するために、人間始祖の立場でそれを清算するメシヤを遣わす計画を立てられたのね。

 だから罪の清算、苦しみの解決の道は、「メシヤ」という存在に懸かっていることを知らなければならないのよ。

 はると君。
 神の復帰の摂理について、さらに学んでいきましょうね。

はると
 はい、めいさん。
 神様がわが子を取り戻すためにたどってこられた道ですね。

 神様の復帰の心情、僕も知りたいです。

めい
 皆さん、いかがでしたか?
 「そうだったのか!統一原理」

 今回はこの辺で。次回もお楽しみに!
 ではまた、お会いしましょう!