2024.11.07 22:00
【テキスト版】
そうだったのか!統一原理
第16回 どのようにして悪は生じてしまったのか?
めい:
皆さん、こんにちは。
「そうだったのか!統一原理」へようこそ。
ナビゲーターの「めい」です。
きょうも皆さんと一緒に、統一原理を参考にしながら、幸福な人生はどのようにしたら得られるかについて考えていきたいと思います。
どうぞよろしくお願いします。
はると:
こんにちは、皆さんと一緒に統一原理を学ぶ、「はると」です。
よろしくお願いします。
めい:
はると君。
一体全体、どのようにして神が創られた善なる世界に悪が生じてしまったのかしら?
はると:
そうですよね、めいさん。
それが大問題です!
その真相、ぜひ知りたいです!
めい:
それでは、はると君。
今回は、人間始祖アダムとエバが堕落したいきさつについて見ていきましょうね。
はると:
はい、めいさん。
ついて行きます!
めい:
神は最初に天使世界を創造したのね。
神は天使世界と授受作用しながら力を得て、天地創造を進めたの。
天使たちのトップにいたのが天使長ルーシェル。
ルーシェルは神の愛を一身に受ける、まさに「愛の基」だったの。
はると:
天使長ルーシェル。
「黎明の子」「明けの明星」「Lucifer」ですね?
めい:
そうそう。
続いて宇宙が創られ、太陽系に地球が誕生したの。
それがまさに神が人間のために与えた理想郷、「エデンの園」だったのね。
神は人間が生きるための光や空気、数万種類の植物や動物を創造した後、最後に誕生させたのが人間であるアダムとエバだった。
そして人間の誕生の瞬間、神は子供を得て、親になったの。
神は限りなく喜ばれ、親としてのより一層の愛を二人に注ぎ、三大祝福のみ言を与えたのね。
はると:
めいさん、三大祝福のみ言、よく覚えています!
「生めよ、ふえよ、地に満ちよ、地を従わせよ。…地に動くすべての生き物とを治めよ」(創世記 第1章28節)
個性完成、家庭完成、天国完成。
これが神様の創造理想、ですよね!
めい:
はると君、完璧よ!
すごいじゃない!
神は、神の子である人間に創造目的を自らの責任で成し遂げてほしかったの。
ルーシェルはアダムとエバに知識を与え、成長・完成へと導く使命があったのね。
はると:
ルーシェルは家庭教師のような立場だったんですね?
めい:
そうなの。
だから、ルーシェルは二人の成長を神と同じ立場で一緒に喜ぶべきだった。
ところがその時、ルーシェルの心に湧いてきたのは、寂しさだったというの。
自分に対する神の愛情がアダムとエバに奪われたように思って、「愛の減少感」を感じたというの。
はると:
「愛の減少感」ですか?
ルーシェルは自分に対する神様の愛が減ったと感じたということですか?
めい:
そうなの。
アダムとエバに嫉妬(しっと)したの。
天使世界の愛の基の位置を、人間世界に対しても保ちたいという思いが生まれたのね。
それでルーシェルは、愛に対する「過分な欲望」を持つようになったの。
はると:
今度は、「過分な欲望」ですか?
愛の減少感、過分な欲望…。
普段、使わない言葉がたくさん出てきますね。
めい:
そうね、はると君。
でもね、「愛の減少感」や「過分な欲望」という言葉は、堕落論を理解する上で重要な内容なの。
しっかり理解しておこうね。
はると:
はい、めいさん。
めい:
それでね。
ルーシェルは自分が人間世界においても「愛の基」となりたいと思いエバを誘惑するようになった。
ルーシェルは、エバから一層強い愛の刺激を受けて、死を覚悟してまでもエバを誘惑したの。
エバは、「食べたら死ぬ」という神の戒めを知っていたにもかかわらず、その戒めを破って最後の一線を越えてしまったのね。
ルーシェルの「偽りの愛」を受け入れ、神の子女の立場を捨てて不倫の関係を持ったということなの。
これを「霊的堕落」というの。
はると:
「霊的堕落」ですか?
また新しい言葉が出てきました!
めい:
ルーシェルとエバは、不倫の愛の関係を結んでしまった。
それが霊的堕落なの。
ところが誘惑されたエバは、幸せに満たされるどころか、親である神を裏切ったという「良心の呵責(かしゃく)」を感じて不安と恐怖に襲われたの。
そこにあったのは、神の愛の光が届かない闇の世界だったのね。
はると:
エバは明るい場所から真っ暗な穴に落ちてしまったようなものだということですね。
めい:
そうね。
その後エバの心の中に、今からでもアダムと一体となることで再び神の前に立ち、堕落した恐怖から逃れたいと願う思いが湧き起こったの。
それでエバはアダムを誘惑して、アダムにも食べさせたのね。
はると:
アダムも真っ暗な穴に落ちてしまったようなものだということですね?
めい:
そうなの。
それは、アダムが神の息子としての位置を失ってしまう行為だったの。
このアダムとエバの行為を「肉的堕落」というの。
はると:
「肉的堕落」ですか?
霊的堕落と肉的堕落。
堕落は2回起こったということなんですね?
めい:
そうよ、はると君。
こうして二人は神の愛の世界から逸脱し、利己的な愛の世界に堕(お)ちていったの。
その世界は神の愛が届かない所なの。
こうして、善のみであった本然の世界に悪が生じるようになった。
はると:
いや~めいさん。
やばいですね。
底知れない寂しさと苦しみの世界。
天使と人間の堕落によって神様の愛が届かない世界ができてしまったんですね。
めいさん、善のみの世界であった本然の世界に悪が生じてしまった大事件の真相がついに見えてきました。
めい:
皆さん、いかがでしたか?
「そうだったのか!統一原理」
今回はこの辺で。次回もお楽しみに!
ではまた、お会いしましょう!