2024.11.02 17:00
【B-Life『祝福家庭』コーナー】
『祝福家庭』103号(2021年冬季号)
「神様と共に育む祝福家庭の子育て相談」
家庭教育局家庭教育部部長 蝶野知徳
Q 一日の最後の大仕事、「寝かしつけ」。子供たちは、なかなか布団に入ろうとせず、騒いでいます。どうしたら叱ることなく、子供を寝かしつけられるでしょうか?
A 「子供が寝るのを嫌がって、遅くまで起きていて困っている」という話をよく聞きます。時間が来たら消灯して、強制的に寝かせることもできますが、もっと良い方法があります。それは、寝かしつけのときに「創作素話(*)」をすることです。
*そうさくすばなし 著者の造語。素話は、絵本や紙芝居のように目に見えるものを使わず、言葉だけで子供たちに物語を伝えることを言う。
その名のごとく、親が創作した話を聞かせることです。親の創作力や想像力が要るかもしれませんが、最初に紹介した漫画のように、おとぎばなしや昔話の一部を変えて話すだけでも良いでしょう。
また、両親や(本人も含めた)きょうだいなど、実在の人物を登場させると、興味を引かれ、強く感情移入し、夢中で聞いてくれます。神様を登場させた物語にすれば、信仰教育にもなります。心を込めて語れば、親子の絆も深まるでしょう。
「素話」は、言葉だけで話が展開し、視覚情報がありません。子供は頭の中でイメージしながら聞くので、集中力と想像力が高まります。
加えて、「話を聞くことが、睡眠の導入につながる」ため、話が終わるとすぐに寝てしまい、寝かしつけが楽になります。一石四鳥(?)で、費用もかからないため、おすすめです(笑)
私の場合は、即興で話をつくっていました。主に子供たちが冒険に出る話でしたが、親が楽しみながら話すので、子供も楽しみながら聞いてくれました。きょうだいで助け合い、悪との戦いや困難を乗り越えて、神様と出会って、最後は家に帰るといった内容が多かったと思います。押し入れや机の引き出し、公園の滑り台の下など、子供の生活圏内に別世界への秘密の入り口があるという設定だと、興味を引くようです。
もし途中で、ネタが尽きて限界だと思ったら、「続きは、また明日!」と言って終わらせていました。それでも、ある程度、集中していて、時間もたっていれば、すぐ寝てしまいます。
ポイントは、①子供の表情を見ながら、父母自身が楽しく話すこと、②良心的な教訓を含めること、③ハッピーエンドであること です。
家庭青年会などで、創作素話についてシェアする時間を持てば、アイデアの交換ができ、ためになると思います。「創作素話」は、パパのほうが得意かもしれません。ぜひ、お父さんに頑張っていただきたいと思います。
【ここがポイント】
毎日の大変な日課も子供たちをワクワクさせてあげれば、楽しみに変えられるかもしれません。
家庭での工夫や成功体験を、ほかの家庭とシェアして楽しみを広げてみましょう。
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このような内容が盛りだくさんの『祝福家庭』を、是非一度手にとってみてください。
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