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スマホで立ち読み Vol.33
『夫婦愛を育む魔法の法則』11

橘 幸世・著

(光言社・刊『夫婦愛を育む魔法の法則』〈2017年8月25日初版第2刷発行〉より)

 スマホで立ち読み第33弾、『夫婦愛を育む魔法の法則』を毎週金曜日(予定)にお届けします。
 誰にでも、どんな夫婦にも当てはまる、幸せな夫婦になるための原則が詰まっています!

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第2章 受け入れる

信教の自由

 自由の中でも信教の自由は、男性にとって特に重要だといいます。『新・良妻賢母のすすめ』には、ある信仰を持った婦人が、夫にも同じ信仰を持ってほしくて、宣教師と打ち合わせをし、夕食時に訪問してもらうようセッティングした話が載っています。夫ははめられたと思い、窓から逃げ出し、家出してしまいます。3日後に見つかり、妻が二度と宗教の話はしないという約束をして、ようやく家に戻りました。その後、家出をした時に知り合った男性信者から話を聞いた夫は、妻と同じ信仰を持つようになります。夫の言葉です。「教会のことをもっと知りたいと思っていたんですが、妻からは聞きたくなかったんです」。

 この「あるがまま受け入れる」という原則を、信仰に関しても当てはめましょう。夫を伝道したいのであるがまま受け入れるというのでは、本当の意味で受け入れていることにはなりません。信仰を持つよう変わってほしいと願っているのですから。夫が信仰熱心でも、付き合い程度でも、黙認でも、反対でも、その点も全部含めて今のままの夫を受け入れるのです。もちろん、夫が同じ信仰を持ってくれることを願い続け、祈り続けてよいのですが、仮に持ってくれなくても、自分にとっては大切な愛する夫であり伴侶であることに変わりはない、というスタンスです。信仰に関しても、ご主人が深呼吸できるようにしてあげてください。

 男性は信教の自由には想像以上に敏感で、自分をコントロールしようとする気配をちょっとでも感じれば、反発します。

 信仰歴10年ほどの婦人が、ご主人を教会に連れて来られました。彼女が信仰を持った当時、ご主人は「俺まで巻き込むなよ」と言ったそうです。以来、その時まで黙認状態。心にバリアーを張りながらも教会に来られたご主人に聞いてみました。「奥様は、教会に来られるようになっていかがですか?」。ご主人の答えです。「性格は良くなりましたね」。さらに、「親族の問題で話し合った時、妻の言うことがもっともだと思いました。夫婦で同じ価値観を持つことは大事かなと……」と勉強を始められたのです。

 また、『新・良妻賢母のすすめ』にも、これと通じるような実例が載っています。異なる信仰を持った男性と結婚する女性に対して、賢者が与えたアドバイスは、「信仰の違いを問題にしてはいけません。……自分の信仰をしっかりもって、その教えの生きた模範となりなさい」。

 ある60代の既成祝福家庭のご婦人からとても素晴らしい証(あか)しを聞きました。熱心にみ旨を歩んでこられた方で、お子さんたちも信仰二世として立っておられます。常に夫を立てて一度もけんかをしたことがない。一日4回ハグをし、愛の言葉を交わす。育った環境で満たされないままきた夫の情の世界を、見事に埋めて満たしてあげている。幸せを感じているご主人は、奥様を好きにさせてくれているそうです。

 信仰の篤(あつ)い男性の中には、真のお母様の代身として妻の意見を尊重される方もおられるでしょう。妻は、尋ねられたら意見を言うのはよいのです。でも、聞かれる前からあれこれ言っては、男性はうれしくありません。

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 次回は、「自分が正しいと思い込んでいないか?」をお届けします。



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