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共産主義の新しいカタチ 36

 現代社会に忍び寄る“暴力によらざる革命”、「文化マルクス主義」とは一体何なのか?
 国際勝共連合の機関紙『思想新聞』連載の「文化マルクス主義の群像〜共産主義の新しいカタチ〜」を毎週水曜日配信(予定)でお届けします。(一部、編集部による加筆・修正あり)

ソ連社会に「家族解体策」もたらす
アレクサンドラ・コロンタイ➁

▲アレクサンドラ・コロンタイ(ウィキペディアより)

「事実婚=乱婚」主義者のコロンタイ
 ソ連社会主義体制下で女性革命家コロンタイが中心となり実行された「家族解体政策」は、ライヒの賞賛するように、女性の「権利が拡大」し、「性の解放」「戸籍の解放」をもたらしたはずでした。

 しかしレーニン亡き後の「赤いツァーリ」として君臨したスターリンは、これが「国を滅ぼす」ものであると見抜き、一斉に政策転換を図ります。それを象徴しているのがいわゆる「スターリン憲法」だったとも言えるでしょう。ではなぜ、スターリンはそれに気がついたのでしょうか。

 ボリシェヴィキ革命後の旧ソ連時代の「家族解体」政策に関しイニシアチブを取ったのがコロンタイでした。確かに、コロンタイは紛れもなく帝政時代からロシアにおけるフェミニズム(女権拡張)運動の草分け的存在とは言えます。

 平凡社『哲学事典』では「コロンタイ」の項では「『同志関係としての愛』という形で社会主義社会における恋愛のモラルを確立しようとしたが、本質的には一夫多妻主義的な謬論であった」としていますが、コロンタイは「一夫多妻論者」どころか、「事実婚による自由恋愛(フリーセックス)」を唱えたのであり、「事実婚=乱婚」主義者ということになるでしょう。

 そしてアンドレ・ミシェル著『フェミニズムの社会史』では、コロンタイとソ連の女性・家族政策について言及し、女性労働者の権利を要求した運動や、革命後には赤軍として男性兵士同様、女性も白軍(帝政支持派)とのゲリラ闘争に身を捧げたとしています。

 家族が解体すれば必然的に育児、すなわち子供の面倒は社会が見る、ということになるわけです。

「普通の結婚」が空虚という独断
 社会主義計画経済体制という「コミューン」の中に、かつてシャルル・フーリエが企てた「情念交換所」という「実験的装置」を、20世紀に再現しようとしたと言ってもよいものです(エンゲルスの『家族・私有財産・国家の起源』は、「空想的社会主義者」と呼んだはずのフーリエ思想の影響が多分に見られることがわかります)。

 家族を解体し、育児を社会に「アウトソーシング」(つまり「丸投げ」)することで必然的に人間関係は希薄なものとなり、家族構成員に対し生ずる「責任」も放擲されてしまうわけです。そう考えると、社会や国家の根幹を揺るがす事態を招く方向に突き進んでいる、とさすがの「鋼鉄の独裁者」スターリンも悟ったのではないでしょうか。

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 上図は、「性肯定」による「文化の発展」という模式図で、『性と文化の革命』に所収・掲載されたライヒ自身の図を基にしたものです。これに倣えば、まさに「生きるのはいいこと」という文化は、「性を肯定する文化」と定義します。他方、キリスト教などは「性否定の文化」であり(語弊がありますが)これに基づく「普通の結婚による性は空虚」と決めつけます。

 巷間(こうかん)、教育現場などに顕著に見られる皮相的な「宗教抜きの生命礼賛」の主張は、フロイトすら忌避した「性(快感)肯定至上主義(=性解放)」そのものだ、と指摘せねばなりません。

「思想新聞」2024年10月1日号より

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