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私の心の中にいる神様 33

 良心との対話で、ワクワク感が止まらない!
 毎週月曜日に配信予定です。
 初出は2020年に配信されたものです。

私を怒鳴る人の心に寄り添う

(女性 40代

 コンビニで働き始めて7年になります。
 接客にはマニュアルがあり、それに従って応対すれば大抵のことは何とかなるのですが、時にそのとおりにいかないこともあります。

 お客さまには一人一人、そのかたの考え方、常識があるので、こちらがそれに沿わないことをすると、怒りやクレームとして返ってくるのです。

 そういう場合は、「自覚を取り戻す」ワークをして、意識を「今ここ」に置き、「今のこの状況を正しく見させてください。心の目で見させてください」と祈りながら対応しています。

 ある時、60代くらいの男性がコンビニ決済の手続きに来られました。処理をして、控えの用紙をお渡ししたところ、そのかたが突然、怒り出したのです。
 よくよく聞いてみると、そのお客さまは、用紙を小さく折り畳んで渡してほしかったようです。

 「そんなこともできないのか。ちゃんと習わなかったのか!」と、ものすごい剣幕で怒鳴られてしまいました。

 7年働いて、これほどに怒鳴られるのは滅多にないことなので、こちらも一瞬、頭が真っ白になりました。それでも必死に「自覚を取り戻す」ワークをして、意識を「今ここ」に置くように努めました。

 気持ちが落ち着いてくると、不思議とそのお客さまの気持ちに寄り添えるようになりました。
 「このかたも、何か思いどおりにいかないことがあって、いっぱいいっぱいなのかもしれない」

 そのように考えたら、このかたのために何でもしてさしあげたいという気持ちになり、「気が付かず失礼しました」と、心から謝ることができたのです。

 すると、そのお客さまもすぐに機嫌が直り、何事もなかったように帰っていかれました。その後ろ姿に、「どうぞ、きょう一日、幸せでありますように」と祈りながら、光を送りました。

 接客の仕事は、いろいろなケースに臨機応変に対応することが要求されます。「自覚を取り戻す」ワークで守られることがたびたびあり、ワークの恩恵を感じています。

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 次回は、「蝉時雨の中でをお届けします。


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