2024.10.25 22:00
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第210回 霊友会とはどんな宗教でしょうか?
ナビゲーター:阿部美樹
皆さん、こんにちは!
今回は、「霊友会(れいゆうかい)とはどんな宗教でしょうか?」という質問に対してお答えします。
霊友会の公式サイトを参考にして説明します。
霊友会は、仏教の法華経に基づく新宗教で、1930年(昭和5年)に久保角太郎(くぼかくたろう/1892~1944)によって創立されました。
特に先祖供養を重視しており、信者は先祖の霊を供養するために日々お経を唱えます。
霊友会は、在家仏教としての特徴を持ち、信者が家庭で実践できる教えを提供しています。
久保角太郎の実の兄と結婚した小谷喜美(こたにきみ/1901~1971)は、夫婦で霊友会の修行を始め、久保角太郎と共に霊友会の礎を築き、後に霊友会初代会長となります。
「霊友会」という名前は、「あの世に帰れば霊の友である」「法華経のつながりという姿が『霊』という文字に現れて、ご先祖が集まってくる」という意味が込められています。
本部は東京都港区にあり、「釈迦殿(しゃかでん)」という釈尊との心の会話を交わす場として、1975年に建立され、在家の集い、妙一会(みょういちかい)という先祖供養や仏教の教えを実践する集い、節分会など、さまざまな行事が行われています。
他にも、静岡県東伊豆町の自然豊かな広大な敷地の中に「弥勒山(みろくさん)」という各種研修や宿泊ができる修練道場があります。
青年たちが世界各地から集い、互いに啓発し合う場として1964年に建立されました。
また、「理想的学校教育の場を実現して、社会に奉仕したい」という願いのもと、社会事業の一環として、1963年、学校法人明法(めいほう)学院を設立します。
翌年(1964年)には東京都東村山市に中高一貫校である「明法中学校・明法高等学校」を開校しました。
建学の精神として、「この世に生を受けたことに感謝し、知性を磨き、よい習慣を身につけ、社会のため、国家のため、人類のために役立ち、世界平和に貢献できる人間を育成する」ことを目指します。
このように、先祖供養や社会事業、青年教育に力を入れながら、発展してきました。
現在の教団は、海外も含めて5505支部があり、信者数は約253万人となっています。
2020年に霊友会は開教100周年を迎え、これからの100年に向けて「開教100年宣言」を発表しました。
第一に、「『宗教の本願は社会事業にある』と標榜され、『永遠の世界平和と社会福祉』を希求された両恩師の開教の精神に深く思いをいたし、今後の活動の指針とする」。
第二に、「社会の根幹をなす家族を大切にし、社会に役立つ家庭を築くことを…行動で示す」。
第三に、「『いっしょにやろう!Myおせっかい』のもと…人と人との絆を結ぶ」と宣言されています。
このように、霊友会では先祖供養を熱心に行いますが、統一原理においても「霊人に対する復活摂理」について説明しています。
「地上の肉身生活において、完成されずに他界した霊人たちが復活するためには、地上に再臨して自分たちが地上の肉身生活で完成されなかったその使命部分を、肉身生活をしている地上の聖徒たちに協助することによって、地上人たちの肉身を自分の肉身の身代わりに活用し、それを通して成し遂げるのである」(『原理講論』225ページ)と、霊人と地上人の関係の深さを説いています。
地上人が祈りや訓読、敬拝をささげるなどの精誠を尽くし、実践することが、霊人の救いにもつながってくる点は、共通性のあるところです。
【参考】
「霊友会」公式ウェブサイト