2024.10.18 22:00
【テキスト版】
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第209回 生長の家とはどんな宗教でしょうか?
ナビゲーター:阿部美樹
皆さん、こんにちは!
今回は、「生長の家とはどんな宗教でしょうか?」という質問に対してお答えします。
生長の家の公式ウェブサイトを参考にして説明します。
生長の家は、1930年(昭和5年)に谷口雅春(まさはる)・創始者(1893〜1985)によって創設された新宗教です。
長年にわたる求道・精進の末に、「人間は神の子である」という悟りを得て、昭和5年3月に『生長の家』誌(月刊)を発刊したのが始まりです。
読者の多くが「人間は神の子である」という本性(ほんしょう)に目覚め、幸福な人生へと導かれ、多くの人々に伝わっていきました。
「生長の家」とは「大宇宙」の別名であり、大宇宙の本体者(唯一絶対の神)の応現(おうげん)または化現(けげん)のことです。
創始者・谷口雅春師から、その娘婿である第2代の谷口清超(せいちょう)総裁へ、第3代はその息子である谷口雅宣(まさのぶ)総裁へと継承され、日本をはじめ世界各地の拠点を通して運動の輪を広げています。
総本山は長崎県西海(さいかい)市にあり、国内外の布教施設は451カ所、国内外の信徒数は約104万人です。
また生長の家では、「神・自然・人間は本来一体である」との教えに基づいて、自然と人間が調和した“新しい文明”を築くことを目指しています。
生長の家の教えには三つの特長があります。
第一は、「唯神実相(ゆいしんじっそう)」です。
唯一にして絶対の神がつくられた世界には、神の御徳(ごとく)が充満していて、人間は神の子であり、神と自然と人間とは大調和しています。
神と神のつくられた完全円満な世界だけであるという意味で「唯神実相」と呼んでいます。
第二は、「唯心所現(ゆいしんしょげん)」です。
現象世界は人間の心によってつくり出している世界であるという教えです。
唯心所現の「心」とは「コトバ」であり、コトバには行動で表現する「身(しん)」、発声音で表現する「口(く)」、心の中で思う「意(い)」の三つがあり、これらを駆使することで、現象世界をつくり上げることができます。
善い世界を実現するためには、実相世界の善きコトバ、神様の御徳である、智慧(ちえ)・愛・生命(せいめい)をコトバで表現すればよいのです。
第三は、「万教帰一(ばんきょうきいつ)」です。
一つの教えが万(よろず)の教えとして展開していると説いています。
宗教に違いがあるのは国や地域、民族によって文化的な違いが現れているからです。
普遍的な根本真理は、それぞれの宗教が共有しているので、お互いに認め合うことによって、宗教間の対立は消えることになります。
統一原理の観点から見ると類似性が多くあります。
「唯神実相」は、「神を中心として完成された被造世界は、ちょうど、心を中心として完成した人間の一個体のように、神の創造目的のままに、動じ静ずる、一つの完全な有機体である」(『原理講論』47ページ)ということができます。
「唯心所現」のコトバの大切さは、「神の責任分担として創造された人間は、それ自身の責任分担として神から与えられたみ言を信じ実践するとき、初めて完成されるように創造されたのである」(『原理講論』216ページ)という部分にも通じます。
また、「万教帰一」は、「内的無知を克服して内的知に至る道を見いだすべく内的真理を探求してきたのがすなわち宗教である」(『原理講論』24ページ)、「教典というものは、真理の光を照らしだすともしびのようなものであり、周囲を照らすというその使命は同一であ(る)」(『原理講論』30ページ)などの内容と類似性があるものと考えられます。
このような、宗教の共通使命を互いに尊重しながら、神様の願いに応えていきたいものです。
【参考】
「生長の家」公式ウェブサイト