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スマホで立ち読み Vol.35
『家庭と教会学校で育む 子女の心情と信仰』7

座間保裕・著

(光言社・刊『家庭と教会学校で育む 子女の心情と信仰』〈20161031日初版発行〉より)

 スマホで立ち読み第35弾、『家庭と教会学校で育む 子女の心情と信仰』を毎週月曜日(予定)にお届けします。

 本書は長年にわたる子女教育の研究と実践の集大成として、家庭教育での父母の在り方についてまとめられた一冊です。

 第1部はQ&A形式の提言、第2部は第1部の内容についての理論的な解説がまとめられており、実践と理論の両面で学べます。

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1部 小学生期の子女教育Q&A

1章 家庭での父母による信仰教育

⑥小学生の芸術活動やスポーツは、どう取り組んだらよいでしょうか。

 真(まこと)のお父様が、子女様の教育を弟子に任せられる際、「原理の勉強をさせなさい。そして、勉強する動機を教えなさい。そうしないと勉強しない子女たちだから」とおっしゃいました。実際、何事も信仰の軸と勉強の実力がしっかりしていなければ大成しないということを考えると、まずこの二点に重点を置かなければなりません。この二つの基本が継続的に充実していれば、スポーツや芸術などに取り組む上で大きな推進力になります。

 この二点が不足している場合、伸び悩むことは必至です。子女教育の現場で、心情領域と実力領域の両面の育成に取り組みますが、何事を成すにもこの二点が基礎、基本になります。

 一般的に、学校では「勉強とクラブ活動」の両立で、教会学校においては、「勉強やクラブ活動と、礼拝をはじめとした信仰訓練」の両立といった多くの課題があります。いずれも二者択一という考えをすると、悩みが生じます。このような場合の、真のお父様の教えは、二者択一ではなく、「両方やりなさい」というものです。

 真のお父様は、時に「二世は全員神学を勉強するんだ」と語られ、またある時には、「二世は全員博士号を取るのだ」と語られました。それを聞いた二人の弟子が、「まず神学だ」、「まず博士だ」と言って論争しました。仲裁に入られた真のお父様は、「何をそんなに論争するのか。両方やればいいんだ」と語られました。

 問題はその優先順位です。教会の草創期から真のお父様は、芸術とスポーツを価値視されました。心情領域と実力領域が整えば、次に外的に展開させて、世界と人類のため、神様のためと考えるようになります。

 そこでまず着手されたのが、「リトル・エンジェルス芸術団の創設」でした。草創期でしたので、大変な資金投入となりましたが、お金の問題ではなく、価値の問題でした。それは芸術分野などでの個性育成に対する、私たちの投入の手本となります。どのような観点で、その価値性を発見したらよいかということです。

天才教育の条件
 天才教育の条件は、次の三点です。

 第一は「天性」です。祝福子女は基本的にはダイヤモンドのように輝く天稟が賦与されているはずです。

 第二は「師」です。いわゆる「天使長役」です。

 第三は、逆境や試練を克服することです。

 この三拍子がそろわなければ一流になれません。

 この中でまず必要なのが、天使長役である師の洞察力などです。個性を見極める眼力が必要なのです。

 成功者に共通することは第三の条件です。財政面よりも子女の才能の育成のほうに、より関心と情熱があるのです。財政的に余裕があるとしても成功するとは限らないものです。子女にも強い動機があるので、父母としても時間と資金、心情を投入するようになるのです。子女の人生をかけるくらいの決意と覚悟が必要です。

 真のお父様が、み旨の道を出発する時に決意された三つの心掛けを見習うべきです。第一は何事に対しても精誠を尽くすこと、第二は目標を絶対に成すと決意すること、第三は試練や逆境を絶対に克服することです。

 真のお父様のように、自分のためではなく、神様と人類のためにという動機で個性を発揮してこそ一流になるということです。もし自分のためであるとすれば、試練や逆境に遭うと簡単にその目標を放棄してしまいます。自分の好き嫌いを超え、才能を開花させるために死に物狂いになってこそ大成するのです。その動機の確認を、絶えず親子でしなければなりません。とりわけ小学生期は「親のコピー」と言っても過言ではありません。したがって、その動機づけも天使長の協助のもと、父母から発信し、揺るぎない動機を継続することが重要になってきます。

 私の経験ですが、第一に「優れた指導者」を探すことです。同じ費用が掛かるなら、より有能な先生を探すべきです。神様が直接アダム・エバを教育するのではなく、親の代身である天使長が教育するという内容が創造原理にあるように、私たちの場合も、良き師を探し、父母のビジョンと一致させながら、情熱をもって技術指導を受けるようにします。

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 次回は、「家庭での信仰教育の取り組み」をお届けします。



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