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制作の舞台裏から 78
チャレンジ! 国際会議で伝わる映像編集

 2024612日から15日まで、新宗教研究センター(CESNUR)主催の国際会議が開催された。
 その期間中、「統一教会と日本:何が起きているのか?」(The Unification Church and Japan: What Is Exactly Happening?)のセッションに、田中富広・世界平和統一家庭連合(家庭連合)会長がビデオ出演し、日本において家庭連合が置かれる状況を説明し、日本での信教の自由が脅かされつつある現状を訴えた。


 U-ONE TVは、その撮影と編集を担当させてもらった。
 英語で進行する国際会議用の映像なので、短い尺(映像時間)の中に、伝えたい情報を盛り込む必要があるのだが、柔軟に対応してくださる田中会長のおかげで撮影は順調に進んだ。

 問題は、映像編集における「英語字幕」だ。
 韓国語や他言語の音声に日本語字幕を付ける作業は慣れているのだが、英語字幕となると話が違う。

 通常、字幕テロップは視聴者が文字を読むスピードに合わせて文字量や切り替えタイミングを調整する。
 英語と日本語では、1文字当たりの情報量が違うので調整が必須だ。

 しかし私は、ネイティブレベルで英語を読むことができない。そこで想像を膨らませ、必死にネイティブスピーカーになりきって字幕を読み、切り替えタイミングを計ってみた。
 果たして読み切れるのだろうか。

 また句読点の扱いも、英語字幕と日本語字幕で違うようだ。
 通常、日本語字幕は句読点を入れずに作る。漢字/ひらがな/カタカナを使い、結論が最後に来ることが多いので文節や文末が分かりやすいからだ。

 映像に集中するため、なくても意味が通じるものは極力排除する方針だ。しかし英語は、句読点がないとどこが文末なのか分かりづらい(と予想した)。
 海外で実際に使われている英語字幕を参考にして、句読点を入れることにした。

 結果的に英語圏の人にとって読みやすいものになったのかは分からないが、国際会議の担当者からは、「素晴らしい」との反応を得た。
 アメリカ特有の褒めまくる社交辞令でないことを祈るばかりだ…。

 読者の中に英語に精通している人がいればぜひ見ていただき、アドバイスを頂けたらと思う。


 この映像が、少しでも多くの人に真実を知ってもらい、自由と平等の社会を築くきっかけになることを願う。
 私たちの信仰のためだけでなく、真の自由と平等こそが世界の平和につながると信じている。

(N)