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制作の舞台裏から 77
番組制作に携わる中で出合った代々木の聖地での精誠祈祷

 私が携わってきた番組制作の中で、心霊的に最も大きな感化を受けたのがシリーズ「会長メッセージ」である。

 当時は徳野英治会長であったが、20172月から20209月までの3年半で約40本の会長メッセージの制作を担当させていただいた。

▲シリーズ会長メッセージ

 母の国、神日本を代表してその責任を持つ会長が語られるメッセージには力があり、一言一言に霊的な重みが感じられた。
 こちらも精誠を尽くして撮影に臨まないと、自らの霊人体が吹き飛びそうな感覚を覚えたものだ。

 また、2020年の年末から新年にかけては、会長団が代々木の聖地で徹夜祈祷を行い、新年の出発をしたことに深い感銘を受けた。

 それをきっかけに、日頃から番組制作を進める中で、自らの霊的精誠が不足していることを感じていた私は、今後も番組制作に携わっていくならば、祈祷の精誠をしっかりと立てた上で制作に臨みたいと思うようになった。
 それ以来、会社の帰り道には毎回、代々木の聖地に立ち寄り祈祷をささげることとなった。

▲代々木の聖地

 日々を重ねる中で、2021年夏の東京オリンピック開催が近づいてくると、聖地周辺の立ち入りが制限され、聖地に入ることができなくなった。
 しかしここで諦めるわけにはいかず、新たな知恵が与えられた。代々木の聖地を円心として、隣接する国立代々木競技場とNHKを新たなエリアとして加えて、大きな四角形を描く周辺の道のりを歩きながら祈祷することにしたのだ。

 一周約40分の道のりだが、当時、国立代々木競技場は東京オリンピックの会場施設の一つでもあった。
 競技場の前に立つと、平和の祭典であるオリンピック開催国の日本が、世界に果たすべき責任の重さを強く意識させられた。

 またU-ONE TVは、真のお父様から「電波世界で一番になりなさい。NHKを超えなさい」というみ言を受けてスタートしたので、NHK放送センターの社屋の前に毎回立つことで、与えられたミッションに対する信念を貫き通すことの大切さを感じた。

 オリンピックが終了し、立ち入り制限が解除された後も、この道のりを歩きながら祈祷をささげる日々を積み重ねている。

▲国立代々木競技場の石垣、遠方に見えるのは第二体育館とNHK放送センター

 ところで、昨年の10月に聖地のイチョウの木の前で祈っていると、サークルベンチの上にイチョウの実が3個並べて置いてあった。
 私がなんとかわいらしい実だろう!と思った瞬間、イチョウの実から私を持って帰って!というメッセージが私の心に届いたのだ。

▲イチョウの実

 私は丁寧にそれを包み、家に持ち帰り鉢植えに植えた。翌週も同じようなことがあったので、さらに9個の実を持ち帰り植えた。
 ひと冬を越えて、今年の春になると、何とそこから2本の芽が発芽していたのである。12個も実を植えたのにたった2個しか発芽しなかった。

▲発芽したイチョウの実

 私はこのことから、次のような天のメッセージとして受け取ることにした。

 神はイスラエル民族の各部族から族長一人ずつを集めて、十二名をカナンの地に送り(民数一三・2)、四十日間にわたって偵察をさせられた(民数一三・25)。しかし、偵察から戻ってきた十二名のうち、ヨシュアとカレブとを除いては全部が不信仰な報告をしたのである。
 ……ヨシュアとカレブとは、カナンの地の民たちは、彼らを守る者が既に取り除かれているので、イスラエルの食いものにすぎない。その反面、我々には、主が保護者としてついておられるのだから、恐れることなく彼らを攻撃することによって、神に背かないようにしなければならないと叫んだのである(民数一四・9)(『原理講論』380381ページ)

 カナンの地に送られた12人を、鉢に植えた12個の実に例えれば、発芽したのは、ヨシュアとカレブとも捉えることができる。

▲聖地のイチョウの木とサークルベンチ

 さらに、この道のりを進むと、国立代々木競技場の高い石垣が眼前にそびえ立っている。私はこれを“エリコの城壁”と呼んでいる。エリコの城壁に関しては、『原理講論』(397398ページ)に、以下のように記載された箇所がある。

 七日目に七つのラッパを吹く七人の祭司たちが、城を七度回りながら七度目にラッパを吹いたとき、ヨシュアがイスラエルの民に向かって、『呼ばわりなさい。主はこの町をあなたがたに賜わった』と号令すると、民はみなこれに応じて、一斉に大声をあげて呼ばわったので、その城が、たちまちにして崩れてしまったのであった

▲国立代々木競技場の石垣

 以上のような事象から、私が得られた気付きとして、「今は時が満ちたので、一斉に声を上げて正々堂々と真実を述べ伝えていこう。そうすれば必ず、私たちの前に立ちふさがる堅固な城壁もその内から崩れていく。私たちは今、それ以上に高い堅固な精誠の頂きを築いていこう。強く雄々しくあれ!と決意を新たにした次第だ。

▲雨の日に訪れた静寂に包まれた聖地

(T)