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スマホで立ち読み Vol.35
『家庭と教会学校で育む 子女の心情と信仰』5

座間保裕・著

(光言社・刊『家庭と教会学校で育む 子女の心情と信仰』〈20161031日初版発行〉より)

 スマホで立ち読み第35弾、『家庭と教会学校で育む 子女の心情と信仰』を毎週月曜日(予定)にお届けします。

 本書は長年にわたる子女教育の研究と実践の集大成として、家庭教育での父母の在り方についてまとめられた一冊です。

 第1部はQ&A形式の提言、第2部は第1部の内容についての理論的な解説がまとめられており、実践と理論の両面で学べます。

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1部 小学生期の子女教育Q&A

1章 家庭での父母による信仰教育

④家庭での原理教育は、どう取り組んだらよいですか。

 子女の知的理解度だけに焦点を当ててみると、かなり難しいと思います。原理用語の難しさ、聖書の基礎知識の不足、日本がキリスト教文化圏にないことなどが、その理由に挙げられます。さらに、心情的理解度の側面から見ても難しさがあります。子女の人生経験不足から来る未熟さ、父母との人格的交流の未熟さ、子女たちを取り巻く環境圏の文化的未熟さなどが、その理由です。

 しかし、感性的側面から考えると、ここには大きな希望があります。真(まこと)のお父様のみ言(ことば)によれば、「小学生期が感性のピークである」(『地上生活と霊界』)とあります。実際、この時期の子女は純粋で素直に物事を受け入れます。それゆえに、感性に訴える講義であれば、最高に吸収できるのです。しかし、子女たちを取り巻く一般社会の世俗的環境は、子女の感性をとても曇らせています。

 したがって、子女の理解を促すためには、理解を妨げている前記の要因を取り除くことや、そのための努力を重ねることが必要になってきます。それは個人レベルの課題、家庭レベルの課題、社会・国家レベルの課題の三つに分類することができます。

 第一の個人レベルの解決策としては、原理講義の前に聖書の理解が必須になりますので、日頃から聖書物語や聖書の愛読が必要となります。さらに研修会の前には、『原理講論』や拙著『小学生のための原理講義』(光言社刊)を訓読したうえで講義を受講することです。(このことは、主催する教会学校の指導に委ねられます)。

 第二の家庭レベルの解決策としては、親子で一対一の会話を一週間に一度はもつことをお勧めします。さらには父母が、信仰の動機をもたない子女に対して、いつも伝道意識をもって接し、神様、真の父母様がメシヤ(救世主である以上に真の親)であること、祝福、霊界、人生の目的、罪などについて、どのように思っているかを確認する機会をもつことなどです。

 第三の学校や社会・国家の文化レベルの低下や価値観の乱れなどに対する対策は、簡単ではありません。それらに対して、父母がいつも闘い、子女と共に敵愾心(てきがいしん)をもつことが大変重要です。それとともに、祝福家庭同士の絆(きずな)づくりが重要になります。

効果的な原理講義
 効果的な原理教育は、「親子セットの研修会」しかありません。そもそも原理研修会の目的は、み言を本人と家庭に定着させることにあります。それゆえに、子女の原理研修会には必ず父母が同席し、親子で同じみ言、価値観を共有し、家庭で成熟させるべきです。もし子女だけの参加なら、その教育効果は、十分の一、百分の一ほどの、労多くして功少なしの原理研修会になってしまうのです。

 小学生という未成熟な成長段階の者への講義ではあっても、それにふさわしい分かりやすい説明と、感性に訴える心情的、神霊的な講義がなされるならば、大丈夫です。そして今や、真の父母様を通して神様が実体的に顕現されている時代を迎えています。講義の合間に、み言の実体である真の父母様の証(あかし)を数多く紹介することが、何より生きた講義となり、子女の霊人体の中に鮮烈に「神様細胞」を育むことになるのです。このことは原理講義に限らず、毎週の礼拝においても同じことです。

 まず、万民原理講師化、および原理のマスターのために作られた、史吉子(サ・キㇽヂャ)先生の提唱しておられる「チャート式原理講義」を活用されることをお勧めします。

 原理の理解は、聞くだけでは絶対にできません。語ることによってできるのです。その一番の訓練がチャート式講義です。既に一部の小学生も実践し、大きな効果を上げています。

 次に、家庭での『原理講論』の訓読です。韓国語で訓読できる人には、それがお勧めです。み言は単なる言葉ではなく、人の生命を生かすものです。サタン分立を成し、神様へとつなげていく最高の武器です。原理のみ言の訓読をし、父母が原理の魅力に浸ってその内容を説明すること、この連続が原理に対する愛着心や魅力、喜びを醸成してくれるのです。

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 次回は、「息子が言うことを聞きません」をお届けします。



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