2024.09.12 22:00
【テキスト版】
そうだったのか!統一原理
第8回 「授受作用」って何?
めい:
皆さん、こんにちは。
「そうだったのか!統一原理」へようこそ。
ナビゲーターの「めい」です。
きょうも皆さんと一緒に、統一原理を参考にしながら、幸福な人生はどのようにしたら得られるかについて考えていきたいと思います。
どうぞよろしくお願いします。
はると:
こんにちは、皆さんと一緒に「統一原理」を学ぶ、「はると」です。
よろしくお願いします。
めい:
ところで、はると君!
人が元気に生きていくためには、何が必要だと思う?
はると:
そうですね、めいさん。
「エネルギー」ですかね?
めい:
さすが、はると君!
そうね、エネルギー、力が必要ね。
体に力が満ちてこそ、健康体を維持できるし、心に力が満ちていてこそ、人生を生き生きと過ごすことができるわね。
はると:
はい、 めいさん!
宇宙や自然界もそうですね。
あらゆるものは、力がなければ動くことができませんね。
めい:
そうね。
存在は全て、何らかの力の作用によって動いていることが分かるわね。
では、その力はどこから来るのかしら?
はると:
確かに。
力はどこから来るんだろう?
力の源はどこにあるんだろう?
めい:
私たちは熱や電気や原子力など、さまざまなエネルギーを使って生活しているわね。
でも、その元々のエネルギーは、どれ一つとして人間が存在させたものではないわ。
自然界の中にあるエネルギーを利用しているだけなの。
はると:
つまり、めいさん。
それって、もしかして、やはり元々の力は創造者である神様から来ているってことですか?
めい:
そうよ、はると君!
その全ての力の根本にある力を、統一原理では「万有原力」と呼んでいるわ。
はると:
万有原力ですか?
万有引力じゃなく?
めい:
「万有原力」よ、はると君。
現代の自然科学では、自然界には四つの力があるというの。
重力、電磁気力、弱い力、そして強い力。
それらの力も、元は一つの力から生まれている、ということを科学が証明する日も近いといわれているの。
そうなれば、「神の力」の存在を科学が証明することになるわね。
はると:
すごいですね。
ついに科学が神の存在を証明する時が来るんですね?
それにしても、めいさん。
神の力である「万有原力」は、どのようにして自然界の力となって現れているのですか?
めい:
統一原理では、それを「授受作用」の原理だと説明しているわ。
はると:
授受作用?
面白い響きの言葉ですね?
めい:
神が創った全ての存在は、「性相と形状」と「陽性と陰性」の二性性相の相対的関係によって存在している、ということを前回学んだわね?
授受作用について、『原理講論』ではこのように説明しているわ。
「あらゆる存在をつくっている主体と対象とが、万有原力により、相対基準を造成して、良く授け良く受ければ、ここにおいて、その存在のためのすべての力、すなわち、生存と繁殖と作用などのための力を発生するのである。
このような過程を通して、力を発生せしめる作用のことを授受作用という」(『原理講論』50ページ)
授受作用が起こると、そこから力が発生するということね。
全ての被造物が「存在している」ということは、何らかの力が発生しているということなの。
生きること、殖えること、影響を与えることなどの全ての力は、こうした授受作用から生まれているのね。
はると:
なるほど!
授受作用ってすごく重要な働きですね。
授受作用ができないと生存も繁殖も作用も始まらない!
めい:
物質の世界では陽子と電子が授受作用して原子を形成しているわ。
陽イオンと陰イオンが授受作用して物質をつくっているの。
電気にはプラス・マイナスがあり、これらが授受作用して電気エネルギーが発生するの。
自然界を見ると、動物の雄と雌や植物の雄しべと雌しべが授受作用して繁殖しているわね。
家庭においては夫と妻がよく授け、よく受けると夫婦円満になるの。
それは夫婦の心が通じ合って一つになっている、和しているということね。
このように、「授受作用」は和をつくり出す力であり、一つになる力だといえるわ。
はると:
いやあ、すごいなあ!
授受作用、最高じゃないですか。
なんだか、心も体もワクワクしてきました。
めい:
人間が幸福に生きるには物質的な力や要素だけでなく、精神的な力や要素も必要でしょう?
はると:
もちろんです、めいさん。
なんだか今、僕の心はエネルギーにあふれてきています!
めい:
そうね、はると君。
見ていて私にも伝わってくるわ。
万有原力の力がはると君にも働いていることが分かるわ。
精神的な力、それは「愛の力」なの。
それも授受作用から生まれてくるわ。
だから授受作用は、愛の力をつくり出す原理でもあるの。
政府と国民がよく授け、よく受ければ、国力を得て国家が繁栄するわね。
国と国とがよく授け、よく受ければ、世界は平和になるわ。
一つになって生きていこうという平和の力も、授受作用から生まれてくるの。
はると:
すごいなあ。
国や世界、社会にまで授受作用の原理は貫かれているんですね?
めい:
ところで、はると君。
「授受作用」は、主体が対象に与えるところから始まるのよ。
お互いが「受けよう」という要求する思いでいては、力は出てこないの。
だからまず、「よく授けよう」「よく与えよう」という意識を持って生きていくことが大切なの。
これを「ために生きる」精神というの。
互いにために生きて一つになる時、愛が生まれ、幸福になるのね。
はると:
めいさん、「ために生きる」という言葉、知ってます。
小さい頃からお父さんとお母さんがよく話してくれました。
「ために生きる」というのは、授受作用の授ける力のことだったんですね?
めい:
はると君、素晴らしいご両親ね。
「ために生きる」関係性は人間だけが持っているものではないの。
自然界の全ての存在は「ために生きる」関係性をもって授受作用をし、存在しているの。
それは宇宙を貫く本質であり、法則ともいえるわ。
そこから調和が生まれ、秩序がつくられているの。
そのような姿を見ると、「美しい」と感じるわね。
だから自然を見ると、限りない美しさを感じるの。
それが愛と美の調和の世界なの。
はると:
わあ、いいですね。
It’s a world of love and beauty in harmony.ですね。
めい:
はると君、次に地球を取り巻く宇宙について見てみようね。
太陽を中心に地球が回り、地球の周りを月が回っているわね。
互いに授受作用することによって自転しながら一定の軌道で公転しているわ。
地球と月は同じ頃、約45億年前に生まれたといわれているわね。
まるで夫婦のように、お互いになくてはならない関係になっているの。
地球の地軸は公転軌道に対して23.4度傾いているの。
地軸が傾いているのは月と関係があるといわれているわ。
もし地軸が傾いていなければ太陽の光が当たる位置が固定されるため、暑い所はずっと暑いままで、寒い所は寒いままで四季は生まれないの。
そうなれば、作物を育てることも簡単ではないわね。
もし月がなかったら、地球は今の3倍の速度で自転するといわれているわ。
そして常に暴風が吹き荒れ、生命が生きられる環境ではなくなるというの。
月が地球を生命の星にしているといえるのね。
はると:
すごいですね。
宇宙の授受作用!
神様の創造原理、最強じゃないですか!
めい:
動物と植物の間でも酸素と二酸化炭素を交換し合うなど、「授受作用」の関係で生存しているの。
例えば、ミツバチは花から花へと飛び回りながら蜜や花粉を集めるでしょ?
そのミツバチによって花は受粉し、繁殖できるようになるの。
ミツバチと花は、「ために生きる」関係性で共存しているということね。
このように、自然界は一つの法則で貫かれているの。
互いにために生きて共存しているということね。
だから、単独で存在しているものは何一つないというわけ。
互いに「ために生きる」という関係性でつながっているの。
自分の存在が他のためになっている。
それは「愛の法則」でもあるわね。
このように、全てはために生き合う「愛の関係性」で存在しているといえるのよ、はると君。
はると:
めいさん、今日の内容、感動しました。
It’s a world of love and beauty in harmony.ですね。
二性性相、主体と対象、万有原力、相対基準、授受作用の力…。
しっかり覚えておきますね。
次回も楽しみです。
統一原理、楽しいですね。
めい:
皆さん、いかがでしたか?
「そうだったのか!統一原理」
今回はこの辺で。次回もお楽しみに!
ではまた、お会いしましょう!