2024.09.05 22:00
【テキスト版】
そうだったのか!統一原理
第7回 「神の二性性相」って何?
めい:
皆さん、こんにちは。
「そうだったのか!統一原理」へようこそ。
ナビゲーターの「めい」です。
きょうも皆さんと一緒に、統一原理を参考にしながら、幸福な人生はどのようにしたら得られるかについて考えていきたいと思います。
どうぞよろしくお願いします。
はると:
こんにちは、皆さんと一緒に「統一原理」を学ぶ、「はると」です。
よろしくお願いします。
めい:
はると君、これまで何回かに分けて目に見えない「神」という存在をどのようにして知ることができるかについて見てきたけど、どうだった?
はると:
そうですね、めいさん。
神様が実在するということに対する確信がだんだん深まってきました。
めい:
ところで、はると君。
使徒パウロは、聖書の中でこんなふうに言っているわ。
「神の見えない性質、すなわち、神の永遠の力と神性とは、天地創造このかた、被造物において知られていて、明らかに認められるからである。
したがって、彼らには弁解の余地がない」(ローマ人への手紙 第1章20節)
はると:
被造物を観察することによって神様がどのような存在かを知ることができるということですね。
めい:
そうね、はると君。
さあ、今回は『原理講論』を通して改めて、神はどのような存在であるかについて考えてみようかな。
はると君、ちょっと難しいかもしれないけどついてきてね。
はると:
はい、めいさん。
ついていきます! 頑張ります!
めい:
それでは、『原理講論』を読みながら進めていくわね。
第1章の創造原理の第1節からよ。
「存在しているものは、いかなるものであっても、それ自体の内においてばかりでなく、他(た)の存在との間にも、陽性と陰性の二性性相の相対的関係を結ぶことによって、初めて存在するようになるのである」(『原理講論』42ページ)
これはどういうことかしら? はると君。
はると:
陽性と陰性の二性性相?ですか?
う~ん、そうですねえ。
全てのものはそれ自体も他の存在との間でも二性性相の相対的関係を結んでいる…ということですね?
めい:
そう。相対的関係が結べてこそ初めて存在できる。だから全ては二性性相からなっているのだと統一原理は説明しているの。
このことは、宇宙が無秩序で偶然に出来上がったものではないということなの。
宇宙が宇宙として存在し森羅万象が法則性をもって存在するために、創造の原理を持ち、それを被造世界に展開した存在がいるということを意味しているの。
はると:
なるほど。それが「神の二性性相」ということの意味なんですね?
まだ十分に理解はできていないけど、すごく大事な内容について言っているということは分かります、めいさん!
めい:
そうね、はると君。
それでは、具体的な例を挙げてみるわね。
まずは「陽性と陰性の二性性相」よ。
全ての存在は、陽性と陰性という二つの性の相対的関係、つまりペアで存在している、という法則なの。
はると:
陽性と陰性のペア?ですか?
めい:
そうそう、ペアシステム!
例えば、動物を見ると、雄と雌がいるでしょう?
これが陽性と陰性、雄と雌で繁殖し、生存しているわ。
植物には雄しべと雌しべがあるわね。これも陽性と陰性。
鉱物を見ても、分子、原子、素粒子に至るまで、プラスとマイナスという陽性と陰性の関係で存在していると見ることができるわ。
当然、人間もそうなっているわね。
神の性質がそっくりそのまま投影されているのが人間だというの。
だから人間も、陽性と陰性が完全に調和している神と同じように、男性と女性という、陽性の実体と陰性の実体がペアとなって存在しているのね。
聖書には、「神は自分のかたちに人を創造された。すなわち、神のかたちに創造し、男と女とに創造された」(創世記 第1章27節)とあるわ。
まさにこのことは、神の陽陰の二性性相が人間の男性と女性となって現れたことを意味しているわね。
はると:
そうなんですね、めいさん。
めい:
そうなの。
男性と女性は人間として完成するために一つになろうとするの。
だから、それぞれが成熟すれば結婚して夫婦になろうとするのね。
そして子供が生まれるようになれば父母になるわね。
それで、父母という存在は人間が完成した姿を表しているといえるの。
はると:
そうか!
神様というのは一番目の父母、お父さんとお母さんなんですね?
父母なる神様!
めい:
うわ~、はると君、すごいじゃない!
よく理解しているわね。
ところで、はると君。
被造世界に普遍的に潜んでいる共通の事実は、他にもあるの。
はると:
「陽性と陰性の二性性相」以外にですか?
めい:
そう。
「性相と形状の二性性相」よ。
はると:
「性相と形状」?ですか?
めい:
ちょっと難しい言葉よね。
統一原理のことは『原理講論』に聞くのが一番。
「二性性相」の説明の部分を引用してみるわね。
「存在するものはすべて、その外形と内性とを備えている。そして、その見えるところの外形は、見ることのできない内性が、そのごとくに現れたものである。
したがって、内性は目に見ることはできないが、必ずある種のかたちをもっているから、それに似て、外形も目に見える何らかのかたちとして現れているのである。
そこで、前者を性相といい、後者を形状と名づける。
ところで、性相と形状とは、同一なる存在の相対的な両面のかたちを言い表しており、形状は第二の性相であるともいえるので、これらを総合して、二性性相と称するのである」(『原理講論』44ページ)
はると君、どうかしら?
はると:
う~ん。
めいさん、頑張ります!
ついていきます!
説明を続けてください!
めい:
例を挙げて説明するわね、はると君。
人間には心と体があるわね。
その目に見えない心が「性相」であり、目に見える体が「形状」なの。
心と体は両面のかたちだから、体は「第二の心」といえるわね。
人間以外の存在も同じように、性相と形状から成り立っているわ。
動物や植物も、ただ「目に見える体」が存在しているわけではないわね。
必ず、人間の心に相当するものと体に相当するもの、性相と形状の二性性相の相対的関係から成り立っているの。
物質を構成する分子や原子、素粒子もそれぞれ性質を持ち、形状を持っているわ。
はると君、神の二性性相のお話、どうだったかな?
はると:
そうですね。
「陽性と陰性の二性性相」と「性相と形状の二性性相」。
言葉は難しいけど、「神の二性性相」のお話を聞いて、被造世界に潜む普遍的共通事実というものの中に、神様の存在感をすごく感じました。
「被造世界」はつくられた世界なんだなって、実感できました。
被造世界を見れば創造者の存在が分かるし、創造者である神様がどのような存在なのかも分かってきました。
神様が父母なる存在だと理解できたことがすごくうれしいです。
めい:
素晴らしいわ、はると君!
創造原理の核心を理解できたんじゃない?
最後に、『原理講論』に記述されている神の定義を紹介するわね。
「神は本性相と本形状の二性性相の中和的主体であると同時に、本性相的男性と本形状的女性との二性性相の中和的主体としておられ、被造世界に対しては、性相的な男性格主体としていまし給(たも)うという事実を知ることができる」(『原理講論』47ページ)
はると:
言葉は難しいけど、やっぱり神様は父母だってことですね。
そして僕らは「神の子」だということ!
めい:
皆さん、いかがでしたか?
「そうだったのか!統一原理」
今回はこの辺で。次回もお楽しみに!
ではまた、お会いしましょう!