2024.08.29 22:00
【テキスト版】
そうだったのか!統一原理
第6回 宇宙の目的は人間にあった?
めい:
皆さん、こんにちは。
「そうだったのか!統一原理」へようこそ。
ナビゲーターの「めい」です。
きょうも皆さんと一緒に、統一原理を参考にしながら、幸福な人生はどのようにしたら得られるかについて考えていきたいと思います。
どうぞよろしくお願いします。
はると:
こんにちは、皆さんと一緒に「統一原理」を学ぶ、「はると」です。
よろしくお願いします。
めい:
ところではると君、『からだは星からできている』(春秋社/2023年7月20日 新装版第1刷発行)っていう本、知ってる?
はると:
めいさん、初めて聞きました。
面白いタイトルですね?
どんな本なんですか?
めい:
著者の佐治晴夫博士(1935~)は、NASA(アメリカ航空宇宙局)の研究員まで務めた理学博士よ。
VHSビデオの3倍モードの開発者としても有名なの。
『からだは星からできている』の中の一節を紹介するわね。
「私たちの体を構成しているすべての物質は、星が光り輝く過程でつくられ、その星が超新星爆発というかたちで終焉を迎え、宇宙空間に飛び散った、その『かけら』です。
つまり私たちは、『星のかけら』なのですが、その『かけら』からつくられた『かたち』にも、宇宙の性質が投影されているということなのです」(131ページ)
「あなたご自身という存在も、137億年前(引用者注:最近、138億年前に修正された)に、一粒の光から生まれ、何度も枝分かれしながら進化をくり返し、今、ここにいるのだという事実を教えてくれるのは、現代科学によって語られる宇宙論です。
もし、“神”というものが存在するのならば、こうした不可思議としかいいようのない生命のからくりの中にこそ、存在するのかもしれません」(149ページ)
はると君、どう思う?
はると:
すごくスケールの大きな話ですね。
僕たち人間は宇宙から生まれたってことなんですね?
めい:
はると君、星が爆発するという話を聞いたことはある?
はると:
はい、聞いたことあります。
めい:
星が自らの重力に耐えられずに爆発することがあるといわれているの。
それを「超新星爆発」と呼ぶの。
宇宙ではこれが繰り返し起きていてね、そのたびに新しい元素ができていったというの。
そしてその元素は、人間の体を構成するのに何一つ無駄なものがないといわれているわ。
それで人間は宇宙が投影されている小宇宙であり、星からできている「星の子」だというわけ。
はると:
「星の子」、ですか?
人間は「小宇宙」なんですか?
めい:
ところで、『原理講論』(統一原理の内容について解説したもの。1966年に出版〈韓国〉、1967年に日本語版発刊)にはこんな記述があるわ。
「今日の科学は、物質の最低単位を素粒子とみなしているが、素粒子はエネルギーからなっている。
ここにおいて、物質世界を構成している各段階の個性真理体の存在目的を、次元的に観察してみると、エネルギーは素粒子の形成のために、素粒子は原子の構成のために、原子は分子の構成のために、分子は物質の形成のために、すべての物質は宇宙森羅万象の個体を構成するために、各々存在していることを知ることができる。
それゆえに、エネルギーの運動の目的は素粒子に、素粒子の目的は原子に、原子の目的は分子に、分子の目的は物質に、すべての物質の目的は宇宙形成にあるのである。それでは、宇宙は何のためにあるのであり、その中心は何であるのだろうか。それは、まさしく人間である」(『原理講論』 59ページ)
はると:
めいさん! 宇宙の目的は人間にあったということですね?
めい:
そう!
さすが、はると君。
今から半世紀以上も前に発刊された『原理講論』に、すでに最新の宇宙論にも通じることが書かれていたのよ。
人間をはじめ全ての存在は神の創造原理に従い、神をかたどって創られているということなの。
このような存在を統一原理では、「個性真理体」と呼んでいるの。
同じ種として、一見、同じ形をしているように見えても、よく見ると、皆、唯一無二の個性を持っているということね。
はると:
確かにそうですね。
犬や猫も、同じ種類でもみんな違っています。
人間もそうですね。
同じ人間でもみんな違ってる。
同じものは何一つない。
めい:
そう!
はると君も私もそうよね。
はると君の内面も外形も、世界にたった一つしか存在しないの。
はると君も私も、まさに「個性真理体」なの。
はると:
個性真理体!
いい言葉ですね。
なんだか聞いただけでうれしくなってきます。
めい:
統一原理のお話をもう少し続けるわね、はると君。
はると:
はい、めいさん、聞きたいです。
統一原理!
めい:
人間も万物も神の被造物だけど、万物は神に部分的に似ている存在なの。
でも、人間は特別なのね。
人間は神に全体的に似ているの。
だから人間には特別な価値が与えられているといえるの。
第一に、「神の子」としての価値。
第二に、唯一無二の「個性体」としての価値。
そして第三に、一人一人が宇宙全体を表す「小宇宙」としての価値を持っているということなの。
これらの価値が、人間の尊厳性の根拠といえるわね。
はると:
人間は神様に全体的に似ている存在なんですね?
人間は神の子であり、唯一無二の個性を持つ。
そして一人一人が宇宙全体の価値を持つ「小宇宙」なんだ、ということですね?
めい:
そう。はると君、よく理解してるわね。
今の世の中では、「愛がなくなった」「愛が冷めた」などといわれがちだけど、そうではないの。
人間は相手の存在の価値を感じてこそ愛情が湧くようになっているの。
だから、愛が失われたのではなく、「人間の価値」が見失われていることが、現代社会の問題点だといえるわね。
はると:
愛が失われたのではなく、人間の価値を見失っている、ということですね。
人間自身が自分たちの価値を見失ったので、愛が分からなくなった…。
めいさん、深い話ですね。
めい:
はると君、だから一人一人が素晴らしい価値を持っているということを知ることが大事なの。
神は私たちを愛しているのよ。
まず、自分自身を、そして家族や友人、周りの人たちの価値を見いだすことが大事なことね。
はると:
そこから愛がよみがえる!
めい:
今まで神という存在をあまり意識して生きてこなかった人もいると思うの。
でも、神が共にある人生とそうでない人生には大きな違いがあるといえるわ。
もし神がいらっしゃらないなら、人間は最終的には一人だということになってしまう。
だから、誰も分かってくれないと、恨みを抱いて孤独に生きることになってしまうのね。
はると:
それは幸せな人生とはいえないですね、めいさん。
でも、もし神様が親であるなら、子である人間を見つめ続けているということですよね?
めい:
そうよ、はると君。
親は子供の苦痛や悲しみを子供以上に感じるの。
だから親なる神は、神の子である人間の人生の喜怒哀楽を、人間以上に感じているといえるわね。
めい:
皆さん、いかがでしたか?
「そうだったのか!統一原理」
今回はこの辺で。次回もお楽しみに!
ではまた、お会いしましょう!