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スマホで立ち読み Vol.35
『家庭と教会学校で育む 子女の心情と信仰』3

座間保裕・著

(光言社・刊『家庭と教会学校で育む 子女の心情と信仰』〈20161031日初版発行〉より)

 スマホで立ち読み第35弾、『家庭と教会学校で育む 子女の心情と信仰』を毎週月曜日(予定)にお届けします。

 本書は長年にわたる子女教育の研究と実践の集大成として、家庭教育での父母の在り方についてまとめられた一冊です。

 第1部はQ&A形式の提言、第2部は第1部の内容についての理論的な解説がまとめられており、実践と理論の両面で学べます。

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1部 小学生期の子女教育Q&A

1章 家庭での父母による信仰教育

➁「信仰」と「勉強」への取り組みは、どうしたらいいですか。

 小学生の心身の発達は生涯を決すると言っても過言ではありません。その後の成長の基礎になります。

 感性がピークの時である小学生期こそが、教育の黄金期となります。したがって、この時期に本然のもの、一流品、一級品、善なるもの、大自然、感動するもの、涙するものに触れさせることが、生涯の財産になります。

 信仰面、勉強面において、この時期に心に焼きつくような強烈な出会いをもつならば、「あのような信仰者(人格者)になりたい」、「あのような勉強をしてみたい」という強い動機をもつようになるのです。その実現欲は、中高生、大学生、青年へと進めば進むほど強くなります。このような専門分野で頂点を極めている方々は、魅力的な存在です。このような方々は、原理で言う「天使長」の立場です。

 天使長は、神様の愛と全知全能性を理解しているので、大変に魅力的です。天使長はアダムとエバを感動させ、賛美し、個性を引き出して開花させる立場です。したがって、二世のために、信仰面、勉強面で、最高の天使長役を探してあげることは、父母の大きな責任分担です。

 そして、父母は二世に、人的、物的環境を与えながら、子女がどこで何に感動し、興味や関心をもつかを注視していくべきです。そのような積極的な姿勢、情熱がなければなりません。

 かつて12歳で韓国留学した二世に対して、真(まこと)の父母様が、彼らの性格や適性について的確に指導される場面に遭遇したことがあります。その洞察力には驚嘆しました。不足な私たち父母においては、二世に神様が下さった天賦の才を見いだすまで、飽くなき探究心と祈りが必要なのです。

 もう一つ重要なポイントとしては、基礎・基本を習得させることなくして、正しい信仰および人格形成や勉強の向上は望めないということです。すなわち、基本的な信仰生活の習慣と、算数、国語等の基礎学力の充実ということになります。これはスポーツ選手や芸術家における基礎トレーニングに相当します。信仰や勉強面において、小学生期が正に、基礎トレーニング期間となるのです。昔から「読み書きそろばん」と言われる基礎教育は、幼少期になされます。

 基礎トレーニングは、繰り返し学習の期間で単純作業です。それを継続させるためには、前述のように、「強い目的観」、「天使長による励まし」、「父母の祈りと親子一体の取り組み」が必要です。

 み旨を歩む祝福家庭には、理想を実現させるための多くの現実的な課題があるのも事実です。ですから、出発は、まず本人ができるところ、興味や関心のあるところから始めて、「父母と子女が一体」となって挑戦していただきたいと思います。例えば、親子で学校の宿題や韓国語学習に取り組んだり、一緒に「ムーン・ワールド」を読んだり、投稿したりするのもよいと思います。

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 次回は、「二世のアイデンティティー」をお届けします。



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