2024.09.06 22:00
【テキスト版】
ほぼ5分でわかる人生相談Q&A
幸せな人生の極意!
第203回 自己肯定感が高い人の特徴を教えてください
ナビゲーター:阿部美樹
皆さん、こんにちは!
今回は、「自己肯定感が高い人の特徴を教えてください」という質問に対してお答えします。
聖書の中に、次のようなイエス様の例え話が記されています。
「わたしはぶどうの木、あなたがたはその枝である。もし人がわたしにつながっており、またわたしがその人とつながっておれば、その人は実を豊かに結ぶようになる。わたしから離れては、あなたがたは何一つできないからである」(ヨハネによる福音書 第15章5節)
これは人の子・イエス様をぶどうの木に例えた聖句です。
今回は、神の子女としての姿を、自己肯定感の木に例えて考えてみましょう。
最も土台となる木の根は、自分には価値があるという自尊感情です。
神聖で尊い神の子女としての個性に対して誇りを持つことは大切なことです。
木の根が大地から栄養素を吸収するように、自尊感情は大自然の根源でもある神から天運と生命力を与えられる要になります。
木の中央部にそびえ立つ木の幹は、ありのままの自分を認めるという自己受容感です。
長所だけ受け入れ、短所は受け入れないという意識、自分の好きなところは受け入れ、嫌いなところは受け入れないという意識を持った場合には、心に葛藤が生じます。
短所でも見方を変えれば長所になり、嫌いなものでも見方を変えると成長の糧になったりします。
ですから光と影がセットであり、表と裏がセットであるように、丸ごと受け入れる「絶対肯定」の姿勢こそ、自然体の平安な心になります。
幹から広がる木の枝は、「自分にはできる」と思える自己効力感です。
幹から枝が次々に広がっていくように、「これもできる」「あれもできる」という、「できる幸せ」を味わうために必要な原動力です。
自己効力感を持つならば、まだ発揮されていない潜在能力が引き出され、無限の可能性の扉が開かれていくことでしょう。
木の葉は、自分を信じられるという自己信頼感です。
自分を肯定的に信じると信念が強くなり、隣人を肯定的に信じると関係性が良くなり、環境を肯定的に信じると人生を前向きに生きることができるようになります。
さらに美しい木の花は、自分で決定できるという自己決定感です。
言われたことだけを行う人より、自分で判断し、自分で決定して行う人は成長します。
自分が責任を持って決定してこそ、成長するようになっているからです。
主体性を持ち、人生の主人公になることで、個性が花開いて輝きます。
木の実は、自分は何かに役立っているという自己有用感です。
人生には、もらう幸せやできる幸せだけでなく、あげる幸せがあります。
ために生きることで誰かを幸せにしてあげることができます。
何かに役に立っていると実感することは、生きがいにつながります。
反対に、誰からも必要とされない、何も役に立たないと感じると存在価値を失い、生きる力を失ってしまうほど大変になるものです。
このように、自己肯定感の木は、「自尊感情」「自己受容感」「自己効力感」「自己信頼感」「自己決定感・自己有用感」という六つの「感」によって成り立ちます。
もう一度、一つ一つ確認してみましょう。
【参考】
ウェブサイト「ハルメク365~心理カウンセラーに学ぶ!自己肯定感を高める方法・2 自己肯定感とは? “6つの感”を育てよう」