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心をのばす子育て 53

 アプリで読む光言社書籍シリーズとして「心をのばす子育て」を毎週土曜日配信(予定)でお届けします。
 子育ての本質を理解し、個性に合わせた教育で幸せな家庭を築くための教材としてぜひお読みください。

長瀬雅・著

(光言社・刊『心をのばす子育て7つのポイント』〈2002210日第2版発行〉より)

6、意の教育

■血統教育

 家系を大事にするのはユダヤ人、韓国人、イギリス人、そしてかつての日本人です。
 日本では最近家系というものを意識しなくなりました。その理由は、同和教育で差別に対する意識が高まったことと、アメリカから入ってきた個人主義のためです。しかし、家系を知るということが子供に大きな影響を与えるのです。
 一つは自分のルーツを知ることで「精神的な誇り」が出てきます。特に男の子はしっかりしてきます。自分がこの世に生まれるまでの背景にあったものを知るだけで、自分の存在価値が上がるのです。
 二つ目は家系の中に立派な人がいたとすれば、その人と同じ血が流れていることで「自分の可能性」を感じるのです。

 三つ目は家系を知ることで「家庭を大切にする心情」がわいてきます。今の自分があるのも過去の先祖の人々からの流れ、思いがあるのだということを知ることで、その流れを大切にしようという思いがわいてくるのです。

 過去においては家庭を守るために個人が犠牲になったという歴史がありましたが、現代は個人主義が強すぎて家庭の価値が分からなくなっています。現代こそ家系を知って、家庭を大切にする心をつくるべきです。
 それは、できれば目に見える形に現したほうがいいでしょう。そして時にはそれを見ながら子供と話し合ってみると、より効果が出てきます。

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 次回は、「性教育」をお届けします。