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心をのばす子育て 51

 アプリで読む光言社書籍シリーズとして「心をのばす子育て」を毎週土曜日配信(予定)でお届けします。
 子育ての本質を理解し、個性に合わせた教育で幸せな家庭を築くための教材としてぜひお読みください。

長瀬雅・著

(光言社・刊『心をのばす子育て7つのポイント』〈2002210日第2版発行〉より)

6、意の教育

■相互依存

 「他のために生きる」と言うと奉仕の世界が強調されますが、逆に見れば支えられるという世界でもあります。互いに頼るという世界です。
 自立心ばかり強調されると、人に頼れない、甘えられない、弱みを見せられない人間になってしまいます。これはある意味で生きにくい生き方です。
 子供も新しい環境の中に入っていく時、そこに一人でも頼りになる人がいると、入って行くことができます。困った時に、人に尋ねることのできる人間は新しいことにチャレンジできます。

 しかし、現代の子供は勉強の時に「人に聞くな。自分でやれ」と言われて育っているので、困っても人に聞けないのです。結局自立心ばかり育てて、相互依存という社会性が育っていないのです。
 ただし、これは「相互」ですから、一方的に頼ってばかりでは困ります。互いに助けあい頼りあうのです。

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 次回は、「良い家庭とは」をお届けします。