https://www.youtube.com/embed/hprSbdHquaY?si=J6rmkR0MPeIm42f

ダンベリー精神 4

 このシリーズでは、真のお父様のダンベリー連邦刑務所(米国コネチカット州)収監(1984年7月20日)から40年を迎えて、「ダンベリー精神」とは何だったのかを振り返ります。(一部、編集部が加筆・修正)

 1984720日、真のお父様はダンベリーへの出発に当たり、イーストガーデンに集まった教会員に激励のみ言を語られました。
 その要旨を3回に分けて紹介します。

 今回は、その1回目として、み言に先立ってささげられた祈祷をお届けします。
 お父様は、「きょう出発いたします。召命に恥じないような責任を果たしますので、心配しないでください」と、神様を慰める祈りをされました。

ダンベリー出発に際してのみ言①祈祷
「監獄での毎日の生活圏内に神様の香りが漂うようにしてください」

 愛するお父様、きょう1984720日、午後644分、この時間を期してイーストガーデンを出発いたします。
 これから子女たちと共に全体を代身して、お父様の前に一つの十字架を背負って行きますので、お受け取りください。

 これからはお母様を中心として、特に孝進(ヒョウヂン)君と譽進(イェヂン)さんが一つとなり、父母様の苦労の道を代身する立場において、十字架を背負って、お父様が全てを勝利して出てこられる時まで、お父様の代役として受難の責任と重要な責任を負いますので、彼らを協助してくださいませ。

召命に恥じないよう責任を果たします

 私はいかなる場に行っても、お父様に侍(はべ)って私に与えられた召命に恥じないような責任を果たしますので、天よ、ご心配ならさずに、より家庭を守り、教会を守り、キリスト教を守り、アメリカと自由世界を守って、共産世界にまで救いの道を開くことができますように。

 真の父母と真なるアベルが一つとなることによって、長子であるカイン圏が自然に屈服することのできるその日まで、歯を食いしばってでも耐えていかなければならない私の道ですので、その時までは、受難の道を感謝でもって消化しなければならない私たちの行く道でありますので、全てをお父様の前に感謝し、きょう出発します。
 この身を受け、主管してくださいますことを切にお願いいたします。

▲出発に当たり、み言を語られる真のお父様

 これからはダンベリーという収容所に入っている150人の人々の心を感化してください。私が行くことによって、悪なる人たちが善人になるように許諾してください。
 名もなく服役している私の姿を見て、その心に感動を受けることができる、神の因縁が共にあらんことを。

 興南(フンナム)の監獄で共におられたお父様が、この場においても共にいてくださることを信じています。
 興南の監獄は敵の国にありましたが、ここの監獄は神様の国にある監獄ですので、安心して行けることを感謝し、そこにおいてもあなた様の予定した人がいるとしたら伝道して、この国の、この世界の助けになることのできる一つの門を開くことのできる道となるように許諾してください。

 神様が残した領土でありますので、私はそれを管理し視察しようとして行きますので、行く道を祝福してくださることを切にお願いいたします。
 そして所長と職員全体が心を合わせて新しい霊的な雰囲気がそこに表れるように許諾してください。

 過去の歴史において、看守の生活をしていた全ての善なる人々がここに再臨して、彼らの心を善にし、毎日の生活圏内に神様の香りが漂い、恵みの雰囲気が全ての環境を消化することができるように許諾してください。

 夢や啓示で示して、言葉なき中において神の心情の土台を広めることのできる美しい地域を心から成すことのできるように許諾してくださいますよう切に願ってやみません。

きょうの涙は希望と決意の涙

 天全体の宝座を中心として、興進(フンヂン)様とイエス様を中心とする全ての霊界が、全ての先祖たちが、この時間に頭(こうべ)を垂れて真の父母の行く道に向かって涙し、敬礼することを考えながら、地上においては私たちの統一群が心を合わせて、父母様の行く道を祝賀するこの場を父よ、祝福してください。
 心情的絆を強くし、今日の恵沢を、お父様が祝福したい心の場を、恵みとして与えてあげてくださることを切にお願いいたします。

 今、全てをお父様の前に感謝で受け入れ、これからの全ての環境が難しくとも消化し、吸収し、克服していくことをお父様の前に宣誓し、盟誓しますので、お父様はご心配なさらず、むしろ私の代わりにお母様を保護し、子女たちを保護し、教会を保護し、キリスト教と自由世界を保護し、さらに大韓民国を記憶してくださることを切にお願いいたします。

 いまだに残っている共産国家までの救道の十字架の道を見つめつつ、私の年齢が70歳に近づくこの時代の早い時期に、あなたに有終の美をおさめることのできる一つの契機であり、蕩減(とうげん)期間として受けて立つ私の心であります。
 これを矜恤(きょうじゅつ/哀れみ恵むこと)に思ってくださいまして、万福を地球星に許諾してくださることをお願い申し上げます。

 きょう流す涙は、悲しみと失望をもたらす涙ではなく、希望と決意を新たにし、全天下に忠孝の道理を誓い、忠臣と聖人と聖子の立場を果たすことのできる涙となすことができるように許諾してくださることをお願いいたします。

 そのようにして、生涯において恥ずかしい涙を流すことのない誇らしい子女となることを宣誓いたしますので、矜恤にお受けくださることを切にお願い申し上げます。

力強く行路の歩みを踏み出してまいります

 統一教会(現・家庭連合)のメンバーによる大きな声が聞こえる時、それはお父様の解放の歌を讃美する歌として万人の耳に響き、お父様の心に歓喜と歓声として聞こえ、全てのことが成就されますよう祝福してくださることを切にお願いいたします。

▲手を振ってダンベリーに入られる真のお父様

 再び会うことのできる時まで、彼らをあなたの愛で、夜明け前の冷たい風を経て神の恵みを受けて朝の日差しに光る露のように、お父様の誇りと栄光が芽生えることができるように祝福してくださることを願いながら、再び会う時までこの場で祈祷することもできない私に代わり、このみ旨が成就できるようにそのような祈祷をし、毎週の敬礼式に祝福を施し、祈願してくださることを再三お願い申し上げます。

 私がいなくとも、ここに父母様と子女たちと祝福家庭が一つとなり、統一教会が一つとなり、既成教会が一つとなり、自由世界が一つとなるようにして、あなたのみ旨を成すことのできる父母の立場を探し求め、栄光で成就することのできるように心から深く誓いながら、力強く行路の歩みを踏み出してまいりますので、お父様が許諾してください。万万歳の恵みがあるよう。
 これらの全てを真の父母の名をもってお祈りいたします。アーメン。

(『ファミリー』198410月号より)