家族の絆づくり 36
あなたは謙虚な人? 横柄な人?

ナビゲーター:阿部 美樹

「変わらない姿勢」は一流の秘訣
 スポーツや芸術、学問や事業など、さまざまな分野で「一流の人」と呼ばれる人の特徴は何でしょうか。一芸に秀でた能力や歴史に残る業績を挙げたという外的な要因ではなく、同じことをやり続ける「継続する能力」「変わらない姿勢」ではないでしょうか。
 続けるが故に、技が磨かれ、能力が高まり、器が大きくなっていきます。反対に凡人の共通点は継続しない、飽きっぽい、気が変わりやすいことです。
 何か一つでも継続してやり続けることで、人間性を高めることができます。決意や信念、目標に対する情熱も変わらない人になりたいものです。また、人間関係も同じように、誰に対しても変わらない姿勢で接する人こそ、人格者と言えるのではないでしょうか。

誰との関係を大切にしますか?
 凡人は相手によって態度を変えたりします。ある人の前では笑顔で謙虚で、ある人の前では横柄な態度で言葉遣いも荒々しくなる人がいます。
 ところで、その人の人間性は、誰との関係を見ることで正確に知ることができるでしょうか。夫婦や友達などの横との関係、親や先生、上司などの上との関係、子供や部下、年下など下との関係、さらには、先輩や後輩、兄弟、姉妹など前後との関係などありますが、どの関係でしょうか。
 社長の人間性を研究したある経営コンサルタントは、部下や年下など職位や年齢が下の人との人間関係を見れば、その人の人間性が分かると言います。
 目上の人には努力して謙虚に接していたとしても、目下の人には遠慮せず、その人の人間性が素のまま表れやすいというのです。
 家庭の中では子供に対する姿勢こそ、その人の人間性が表れます。
 誰に対しても神様に対するように、謙虚に真摯に接する変わらない人になりましょう。