2024.08.03 17:00
【B-Life『祝福家庭』コーナー】
『祝福家庭』102号(2021年秋季号)
「小学生教育Q&A」
〜教会が楽しければ、子女の足は自然と教会に向くようになります〜
子女教育部部長 斉藤安正
Q
小学5年生の娘が教会に行きたがりません。最近、Web 礼拝も増え、教会に足を運ぶ機会は貴重です。子供が喜んで教会に行くためには、どうしたらいいでしょうか?(40 代・女性)
A
小中高生が教会に通ううえで、コミュニティーが形成されていること、つまり「教会が楽しい場所であるか」「教会に仲の良い友人・知人がいるか」という点がとても重要です。ですから、子女が小学生のときに「祝福二世(三世)たちと触れ合い、仲の良い友達をつくり、自発的に教会に行けるように導く」ことがポイントであると言えます。父母同士が関わる中で、子女にとって楽しい環境をつくってあげることが第一の目標です。
しかし、現状を見ると、父母のコミュニティーが十分ではありません。これが、「二世の教会離れ」の一因になっているとも言えます。摂理的背景から子女教育に全力を注ぐことができなかった側面もありますが、そのような先人の投入により、現在の家庭連合の基盤ができたため、指摘するにとどまらず、改善に努めていきましょう。
●教会に関する「楽しい」記憶をつくる
ところで、祝福二世である私が教会に自然とつながることができた理由は、大きく分けて2つあると考えています。
一つは、「親が教会の活動に積極的に関わっていた点」です。私は「自らの意志で教会に足を運び、投入し神様に出会った」と考えていました。しかし、振り返ってみると、母が小学生セミナーや中高生礼拝などを担当していたので、抵抗なく足を運べていたように感じます。
現在も、成和サポーターなど子女教育に関わる機会はたくさんあります。まずは、親が積極的に教会につながることにより、子女も自然と足が向かうようになります。
もう一つは、「教会で楽しい思い出をつくった点」です。私は保育施設に通いませんでした。母は、私を一人で家に置いておくこともできないので、教会に連れて行きました。教会では、保育担当が見守る中、私は自分と同じような子供たちと、広い礼拝堂を駆け回ったり、「トムとジェリー」のビデオを擦り切れるほど見たりしました。教会にいる食口の方々にもたくさん遊んでもらいました。今でも、その方々に会えば自分の子供に会ったかのように接してくださいます。
そのような経験から、「家庭連合は、友達や優しいおじちゃんとおばちゃんがいて、とても楽しいところ」というイメージがつきました。それが私の家庭連合における原体験であり、誇りです。このような土台があったので、その後、兄弟姉妹の関係が形成され、修練会などを通して神様や真の父母様に出会い、成長し、今の私がつくられたと言えます。
このように、食口同士が関心を持って、お互いの子女を自分の子女のように心配したり、子女に両親を証したりすることのできる関係性が必要であると感じました。祝福子女のアイデンティティー形成において、親子の関係が重要なことは言うまでもありません。しかしそれだけではなく、親世代の食口から愛される温かい環境の中で育まれていくものだと思います。
●父母のコミュニティーが子女を育てる
このような関係性は、祝福推進においても同じことが言えるでしょう。現在、子女の祝福のための活動が盛んになっています。もちろん、天の願いと愛があってのことでもありますが、きっかけとなった出来事があります。それは、1800双の家庭会が「子女の祝福に向き合い、何とかしようと基台を組んで出発した」ことです。そして、その後、ほかの祝福双の家庭にも広がっていったのです。
子供の教育に詳しい松居和先生(※)は、コミュニティーについて、このように話しています。
「子供にとっての専門家は親自身です。重要なのは、良い答えが返ってくるかどうかではなく、相談相手がいるかどうかです。その際、相談相手は素人(夫や家族、友人・知人、親戚など)であるとより良いのです。相談されたほうも育つためです。まずは、小さなことから相談し合い、お互いに育ちながら友情が深まっていきます。それが夫婦であればなお良いのです。このような人間関係が、子育てに役立つのです」
現在、真のお母様は真の父母として、子女様やお孫様の教育に責任を持たれ、全世界の二世・三世圏に限りない愛と関心を傾けてくださっています。私たちが真の父母様の願いに応えていくためには、何よりもまず、夫婦(父母)が一つとなり、子女と共に理想家庭を成していかなければなりません。そしてそのうえで、食口や教会の方々と基台を組んで「One Team」になっていくことが大切だと思います。お母様が見詰められる未来(三世圏)基盤をつくるために、今こそ一世と二世が世代を超えて力を合わせていきましょう。
真の父母様のみ言
子女たちを誰が育て、誰が教育しますか。この荒漠たるサタン世界で……。……私が青年になって、一緒に暮らしてあげたいのです。……皆さんは、こういう若い子女たちを守ってくれる、神様に代わる父母になってください。(食口が互いに)兄弟、親戚となることを願いながら、きょうの祝いの一つの記憶として残るように祈りつつ……。
(2010年3月7日、韓国・天福宮)
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