男女の違いと夫婦の関係 37
妻がおかしやすい失敗

男女の違いと夫婦の関係 37

　アプリで読む光言社書籍シリーズとして「男女の違いと夫婦の関係」を毎週木曜日配信（予定）でお届けします。
　あなたは知っていますか？ 男性と女性の違い。同シリーズでは、男女の考え方の根本的違いを知り、夫婦がお互いを理解しあって、本当の「幸せ」をつかむためのキーポイントをお伝えします！

松本 雄司・著

第二章 男と女の違いと結婚生活

（1）妻がおかしやすい失敗

①夫の行動を改善させようとする
　夫に対して「ここが嫌だから変わってほしい」と言っても、それに対して「はいはい、分かりました」と聞いてくれる人はほとんどありません。夫は感情的に反発して関係が険悪になることが多いのです。

②夫が願ってもいないアドバイスをする
　男性のほうから「これ、どうしたらいいかな」とアドバイスを求められたときに、「こうしたらいいんじゃない？」と答えれば、「そうか」と、すっと男性は受け入れます。ところが妻が気を利かせたつもりで教えたり、忠告したりすると、夫はムッとした顔をして受け入れません。
　「本当に素直じゃない、この人は……」と言う奥さんがいますが、それは男性が願っていないアドバイスなのです。「私のほうがよく分かっているのよ」というふうに男性には聞こえてしまうのです。男性にとってはうるさいし、プライドが傷つくことがあるのでしょう。

③夫のありのままを受け入れない
　ありのままの夫を受け入れることがまず大事です。

　夫婦がうまくいく最も基本的なスタートラインが何かというと、「今のままのあなたでオーケーです」ということです。
　「いや、とんでもない。今のままの夫では絶対嫌だ」という気持ちは山々かもしれませんが、まずは無条件で受け入れることです。そのような受け入れる姿勢ができたら、そこは夫にとって居心地がいい場所になるのです。
　家に帰ってきて顔を合わせるたびに、夫に対してチクチクと、「あそこ変われ」「ここ変われ」「そこが気に入らない」と愚痴っぽく言う妻がいます。夫はそんな妻と一緒にいたいでしょうか？ いたくないです。だから、だんだん帰りが遅くなる。土曜日や日曜日もそそくさと出ていく。「何でまた出ていくの？」と言うかもしれないですが、実は自分が追い出しているのです。

④夫がやったことに感謝しないで不平を言う
　これは女性がよくやる失敗です。日常いくらでもありますが、例えば日曜日、買い物があるとします。家財道具とかちょっと重たいものを買うとき、夫についてきてもらいたいでしょう。まず運転を頼むなど、アッシー君になってもらいます。夫は「きょうぐらい休みたいけど、まあいいや」と運転してくれます。それに対して女性の皆さんは、お礼を言いますか？ 当たり前だと思っていることが多いのです。しかしそれではいけません。「ありがとう、助かるわ」と一言言うべきです。感謝してくれたら夫は嬉しいものです。

　デパートで組み立て式の棚を買い、それを持って帰るとしましょう。当然奥さんは、重たい物は男性が持つものと決めている人が多いし、男性も当然これは自分が持つことになると分かっていますから、いさぎよく自分から持っていきます。でも奥さんは当たり前と思っていますから、一言もお礼を言わない。そしてやっと家に着いた。マンションのドアを開けて入ろうとしたら、ガツーンとコンクリートの角にぶつけた。その途端に奥さんが振り向いて、「何やってるのあんた。買ったばかりなのに、壊れるじゃないの！」。これではお父さんは立つ瀬がありません。「まだ運んでやったお礼も言ってもらってないんだぞ!!」と言いたいわけです。

　言葉では男性は女性に勝てないので、夫はいちいちそういうことを言うこともなく、ムカッときて物も言わずにさっさと出て行ってしまう。

　だから男性がやってくれたことを当たり前と思わないで感謝することです。入ろうとしたら、夫がドアをパッと開けてくれた。それだって「ありがとう」と一言言うべきだし、着いたら「ありがとう、助かったわ」「重たかったでしょう、あなたが一緒に来てくれて助かったわ」と一言言えば、夫は「フムフム、じゃあこの次もまた手伝ってあげよう」という優しい気持ちになります。それをお礼もなしに文句だけ言われたら、「二度と行ってやるもんか」という気持ちになるのは当然です。

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　次回は、「妻がおかしやすい失敗②」をお届けします。