2024.07.04 22:00
男女の違いと夫婦の関係 35
アプリで読む光言社書籍シリーズとして「男女の違いと夫婦の関係」を毎週木曜日配信(予定)でお届けします。
あなたは知っていますか? 男性と女性の違い。同シリーズでは、男女の考え方の根本的違いを知り、夫婦がお互いを理解しあって、本当の「幸せ」をつかむためのキーポイントをお伝えします!
松本 雄司・著
第二章 男と女の違いと結婚生活
(7)愛情表現をはっきりと
愛情表現の仕方は欧米人と比べると東洋人は非常に地味です。特に日本人は愛情表現が苦手と言われています。
「愛なんていうのは、いちいち言葉で言わなくてもいい。目と目で分かればいいじゃないか」。多くの日本の男性はこういう考え方を持っています。「いちいち言葉で言わないと分からないのは、人間じゃねえー」という考え方も根強くあります。
「奥ゆかしさ」とか「以心伝心」というのは日本独特の「美徳」ではありますが、これは世界では通用しないということを、私も最近感ずるようになりました。愛情ははっきり表現しなければ、相手に伝わらない。伝わらないということは相手から見たら「ない」のと同じです。
例えば、愛情というものを、「おれは持っているんだ。持っているんだぞうー」と、いくら本人がそのつもりでいたとしても、態度や言葉で表現しなければ妻には伝わりません。伝わらなければ、妻にとっては「ない」のと同じです。感じないのですから。だから「持ってるつもり」です。愛情はお互いに「持ってるつもり」ではだめです。はっきりと表さなければなりません。女性は夫から何度でも優しい言葉を聞いて、愛情を確認したいと思っているのです。一日に何度でも愛情表現をしてほしいと思っているのです。
ではここで、女性読者の皆さんに質問します。
①「結婚式以後、はっきりと『あなたを愛している』と言葉で表現を受けたことのある方はいますか?」
②「この一年以内に、夫から『愛しているよ』とはっきりと言葉で表現してもらったことのある女性はいますか?」
答えはいかがでしたか。
結婚前にはいろいろと親切にして愛の気持ちを伝える言葉を言ったでしょう。しかし結婚してからは、「釣った魚にはエサをやらない」と言いますが、夫はめったに愛情を表現しなくなるのです。
もちろん、ほどほどの気持ちは伝わるでしょう。自分に対してそんなに嫌な顔をしているわけではないから、憎からず思ってくれているらしいというくらいは伝わりますが、その程度の伝わり方です。
はっきり「君を愛してるよ」「そういうところが好きだよ」「やっぱり私にはあんたが一番だ」「君と結婚して本当に良かったよ」と、表現はいろいろあるでしょうが、そういうことをはっきり言ってくれたら、女性は本当に嬉しいのです。
「そんなこと言わなくたって、目と目で分かればいいだろう」という意見もあるでしょうが、やはり言ったほうがいいのです。慰労や愛の言葉をかけてくれたとき、妻は夫の愛を強く感じるからです。
ですから、男性に絶対に必要な能力は「愛情表現をする能力」です。愛情表現ができないか、あるいは下手な男性は、男性としての基本的魅力の一つを欠いていると言ってもいいでしょう。つまり女性を喜ばせることができない、心の底から満足させることができないということです。
性生活の面で存分に満足させてやれば女性は満足するのではないかと考えている男性もいます。だからそのための技術に一生懸命精進するという人もありますが、それだけでは女性は決して満足はしないものです。
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次回は、「信頼と称賛」をお届けします。