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【テキスト版】
ほぼ5分でわかる人生相談Q&A
幸せな人生の極意!

第194回 天理教とはどんな宗教ですか?

ナビゲーター:阿部美樹

(動画版『ほぼ5分でわかる人生相談Q&A』より)

 皆さん、こんにちは!

 今回は、「天理教とはどんな宗教ですか?」という質問に対してお答えします。
 天理教のウェブサイトを参考にして説明しようと思います。

 天理教は、中山みきを開祖として江戸時代後半(1838年)に成立した宗教です。
 日本国内に約14千の教会があり、信者数120万人となり、海外80カ国に広がっているといいます。

 天理教信仰の中心地は、親神・天理王命(おやがみ・てんりおうのみこと)によって人間創造の際、最初に宿した地点である聖地「ぢば」です。

 奈良県天理市に位置し、天理教教会本部の神殿と礼拝場は「ぢば」を取り囲むように建てられています。
 天理市の名前は天理教に由来し、天理教の本部は教祖中山みきの故郷である丹波市町(たんばいちちょう/当時)にあります。

 天理教は19世紀末から丹波市町の発展に貢献し、天理教の巡礼などが町の経済発展を支えてきました。
 そして1954年、丹波市町や近隣の町が合併され「天理市」となり、市内中心部には天理教関連の施設が集中するなど、宗教都市として知られています。

 中山みきは、13歳で庄屋の中山家に嫁ぎました。
 彼女は心優しく信心深い人物として近隣の人々から敬愛されていました。

 1838年に41歳のみきは神の啓示を受け、親神・天理王命が彼女の体に入(い)り込んだとされています。
 以降、「おやさま」(教祖)として人々に教えを説き、自ら身を持って人々を助ける手本を示しました。

 おやさまは近隣の貧しい人々に家財を施し、貧困の道を歩んできました。
 さらに妊婦の安産を願う「をびや許し」を始め、産前産後の母親の健康を守り、胎児の健やかな成長を祈願するなど、天理教の教えは日本各地に広まりました。

 おやさまとしての中山みきは、人々が心を澄まし、仲良く助け合って暮らす「陽気ぐらし」の世界を実現することを目指しました。

 「陽気ぐらし」とは、親神様によって生かされていることのありがたさを感じ、晴れやかな喜びに包まれた楽しみずくめの暮らしのことを指します。

 私たちの身体は、親神様から借りているものだといいます。
 親神様の視点からは「かしもの」であり、人間側からいえば「かりもの」となります。

 私たち人間は、神の身体であるこの世の一部をわが身の内として借りているのであり、神からの守護を受けている存在とされています。

 互いに立て合い、助け合って、周りの人々と共に喜び共に楽しんで暮らす「陽気ぐらし」を実践することで、人間は親神様の愛と調和に満ちた生活ができ、共に幸せを分かち合うことができると説きます。

 親神様の守護に感謝をささげる自発的な行為、私欲を忘れて他者のために行動することを「ひのきしん」といいます。

 漢字を当てると「日の寄進(日々の寄進)」となり、この行為は、日々の生活の中で時間を割き、自らの働きを親神様に供えることを意味します。

 親神様から身体を借りて、日々守ってもらっているおかげで生活を営むことができています。
 守護の尊さに気付いた時、ありがたさやうれしさが心の底から湧き出して、親神様の恩に報いる行いとなります。

 このような天理教の信仰は全て、おやさま・中山みきの口を通して教えられた親神・天理王命からの啓示に基づいており、中でも、おやさまの直筆による「おふでさき」を含む三原典と、それに基づく『天理教教典』は、信仰の揺るぎないよりどころになっています。

 天理教の教えの「陽気ぐらし」は、統一原理で説かれる「創造目的」の内容との類似性があるといえます。
 『原理講論』では、神が被造世界を創造された目的について「三大祝福のみ言を成就して、天国をつくることにより、…喜び、楽しまれるところにあった」(65ページ)と表現されています。

 また、「ひのきしん」においても、統一原理で表現する「為に生きる」「感謝の生活」「愛天愛人愛国の生活」と通じるものがあります。
 互いの役割を果たし神様が願う理想世界を建設したいものです。

【参考】
天理教公式ホームページ「陽気ぐらしのTENRIKYO


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