2018.10.01 17:00
コラム・週刊Blessed Life 36
広島カープ優勝!
新海 一朗(コラムニスト)
広島カープがセントラルリーグの優勝を決めました。
もちろん、日本シリーズへのクライマックスシリーズは残っていますが、ここ最近の広島カープの強さは尋常ではありません。負け越しで下位に位置するのが常であったかつての広島のイメージはありません。広島球場の熱気は、カープファンならずともほれぼれする光景です。
どの球団も基本的には同じであると思いますが、中でも、手抜きのない必死なプレーを攻めでも守りでも見せているカープの選手たちの「ひたむきさ」がたまらない、という思いを持つファンは多いのではないでしょうか。
球団をつぶさないために、募金を樽(たる)で集めてきたという経営伝説が今も語られる広島カープですが、選手もファンも「必死」「ひたむき」という同質性の連携が存在しているようです。
一言で言えば、「真面目さ」です。それは、ある意味で、非常に日本的な文化現象です。資金力があるとか、スター性のある選手をそろえているとか、そういったチームには違和感を覚えるという判官贔屓(ほうがんびいき)的な人々を引き付ける不思議な引力が広島カープには働いているということです。おらがチーム、市民一人一人が支えるチームという心意気です。
日頃から勝っても負けても熱心にプレーし、また、応援し、優勝の暁(あかつき)には熱狂的な喜びが爆発するという現象を今年も観ることができました。
広島カープのファンは年々、全国的な広がりを見せています。この勢いで、今年は日本シリーズの優勝を決めてもらいたいですね。
付け加えますと、涙を流して喜ぶ女子のファン、カープ女子の姿が何とも言えません。こちらも、もらい泣きしてしまいそうです。大勢のカープ女子の期待を裏切るわけにはいかないという気持ちで、カープの選手たちは頑張っているのかもしれません。
今や、勝つためには強力な女子応援団が必要な時代になりました。男性は女性の応援の声を聞いて頑張るもの、これが勝利への基本公式ですね。